劇場公開日 1997年12月13日

セブン・イヤーズ・イン・チベットのレビュー・感想・評価

全38件中、1~20件目を表示

3.5脚本と伏線回収が凄い。 チベットに旅行した氣分になれる。 道徳的な...

2024年1月17日
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鑑賞方法:映画館

脚本と伏線回収が凄い。
チベットに旅行した氣分になれる。
道徳的な観点から観てもとても良い作品なので、学校で教材としても優れていると思う。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.0やはり中国は最悪

2024年1月1日
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プライア

3.5ブラピとチベット役者陣の熱演

2023年7月26日
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鑑賞方法:VOD

知的

 内容が内容だけに中国はもちろん、中国を刺激したくないインドでも撮影を拒否され、アルゼンチンにラサを再現して芝居部分を撮影したそう。諦めないで撮るのがすごい。
 そしてその執念が、役者陣の熱演と共に、文化、冒険記録としてのノンフィクションプラス年齢、人種、宗教の違いを超えた友情の、見応えのある作品を作ったと言えそう。
 ブラピの登山シーンも相当凄かったが、チベット人役のキャストがほとんど素人というのが信じられない。品のあるクイーンズイングリッシュを話す法王の母親役が本当のダライ・ラマの姉というのには納得だが、あっさり完全降伏してしまった大臣役の人もダライ・ラマ役の少年もエモい演技だった。

 それにしても、宗教や文化には限りなく狭量なのに限りなく強大な軍事力を持った国があそこもここも我がものとして支配を広めて行く時、平和主義の国はなすがままになるより他ないのかな…そうすると地球上はそういう人達しか生き残らないってことかな…?それでいいのかな…?考えたってしょうがないのかな…w。はてさて、どうしたらいいのか、今も答えは見つからない。

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SpicaM

5.0冒頭の登山シーンだけでもすごい。

2022年11月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 オーストラリア人だし、戦争は反対だ!などと言っても容赦なく逮捕するイギリス軍。4度も脱走を試みたハラーだが、すぐに捕まり有名人になってしまう。やがて妻イングリットからは離婚を承諾依頼の手紙が届く。ヒマラヤに向かう途中、息子も生まれた。

 やがてチベットのラサに辿りついたハインリヒとピーター。親切な男(マコ・岩松)の家に滞在し、チベットに居ついてしまう。やがてピーターは現地人と結婚。一人残されたハラーはダライ・ラマじきじきに映画館を作って欲しいと依頼されるが、平和な滞在もそれほど長くは続かなかった。

 中国軍の侵攻。民が殺され、幼きダライ・ラマは平和的に解決することを望む。ハラーも平和愛好家。自分が冒した過ちも反省する。中国という国も日中戦争では被害者であったのに、いつのまにか帝国主義化している現実。世の中、なぜ平和にならないのかと悲しくなってしまう。

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kossy

5.0悔しさを噛みしめる

2022年9月18日
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鑑賞方法:VOD

公開当時に映画館で見たはず。子どもの時からチベットやチベット文化圏に異様に惹かれて興味があったが、この映画を見たときは本で読んだチベットの不幸な現代史の具体的イメージを得ようと楽しみというか、大変興味があった。チベットでこんな映画作れないのにどうやってどこで撮影したのかと不思議だったが本で読んだことがわかりやすく映像となっていて感動した。当時はまだチベット亡命政府にもダライ・ラマにも今より希望がわずかでも残っていた。
後日南米アンデス山脈で撮影ときいた。なるほどと思った。
時を経て、2022年、チベットが奪われた時よりも、この映画ができた時よりも、はるかに中国は強大となり容赦なき弾圧抑圧文化歴史抹殺民族浄化的なことも行われているだろうしこの映画の侵攻シーンや中国の軍人が砂曼荼羅を靴で踏み破壊するシーンからだけでも、疑う余地はない。
アンデス、エンドロールにアルゼンチンとあるが、撮影地を知りこの間数々の本を読みチベット映画も見てきた今、再度鑑賞するとやはり南米インディオのエキストラさんたちが気になる。
それにしても、若いブラッドビットがやんちゃな風貌で身勝手な男を演じ彼の子を捨て子に捨てられ性格と素直でないから孤独に悩む、子どもであるダライ・ラマとの対話の中で漠然と想い思い出す息子のこと、その話の方はたいして興味ないけど、行きがかり上、涙脆い自分はうるっとくるシーンもある、それはハリウッド映画でありブラッドビットの若さ、よさによるものなのだろうけど、チベット、チベットの人々に起こった数々の悲劇は憤慨こそすれ涙が出るなんてレベルは軽々と超えているのだ。
昨日起こったことは今日に鳴れば過去であり、歴史である。
起こってしまったこと、歴史に対する身も蓋もない、すがるものもなく取り付く島もない、行き場のない後悔とでもいうようなものにとらわれる。今なお、というより今はさらにひどく、それに対してチベットの人も世界の人もほとんど実効的なことはなにもできない。
ロケ地以外の、チベット的なものはかなり正確、誠実、精巧に作られたり撮られていて、多くのリンポチエたちが出演や監修をしており、取り返しが付かない後悔に対し、フィクションとはいえこのような映像作品が残っていることは有り難いと思う。
幼児時代、少年時代のダライ・ラマがとてもよいしツァロンもそのような方であったのではないかと思う、とてもよい。

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redir

3.0登山家であるブラピは家族を顧みずプライドは高くて自己中心的、協調性...

2022年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

登山家であるブラピは家族を顧みずプライドは高くて自己中心的、協調性に欠けるどうしようもない男で妻に見放されてしまう。
そしてチベットに辿り着き、ダライ・ラマやチベットの人々との交流の中で、友情や人との絆、息子や家族への愛情を募らせ人間として成長していく。
派手さはないけど、こういうブラピもいいものだなと思った。

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よっしー

4.5事実に基づいた名作

2022年5月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

若き頃のブラピ観たさに気軽な気持ちで観始めたが、チベットの人達の謙虚で驕らない考え方が素晴らしいと思ったし、中国による侵攻と弾圧に憤りも覚え、事実に基づいたとても深くて重いテーマを扱った作品だった。チベット問題をもっと理解したいのでクンドゥンも観ようと思う。

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Ran

3.5チベット文化に触れる展開

2022年5月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1939年、ブラッドピット扮するオーストリア人ハインリッヒハラーは、身重の妻を残してヒマラヤ登山チームに入った。ドイツ登山隊は4度失敗、威信がかかっていたが戦争が始まりハラーは逮捕され収容されたが脱走した。ダライラマの町ラサで助けられ、暮らすうちにダライラマに謁見し教育係となったハラー。しかしチベットにも中国の脅威が迫っていた。チベットではブラッドピットのかっこよさがさらに目立つね。ハインリッヒハラーの話そのものよりもチベットでの物の考え方とかチベット文化に触れる展開だったね。

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重

1.0結局何の映画か分からなかった 史実を元に作ってるっぽいけど面白味は...

2022年5月19日
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鑑賞方法:TV地上波

結局何の映画か分からなかった
史実を元に作ってるっぽいけど面白味は皆無
ただブラピがカッコいいだけの映画だった

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コルチゾるくん

5.0本作は警鐘だったのだ また見て見ぬふりを世界はするのだろうか? 本作のチベットの運命は、明日の日本の運命だけでなく世界の運命なのだ

2021年11月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

1997年公開
この年チベット問題の映画が2本も突如として公開された
なぜなのだろうか?

この年を時系列にするとこうなる

7月1日 香港返還
10月8日 本作公開
12月25日 クンドゥン公開

香港返還がキッカケだったのだと思う
香港の運命はチベットのようになってしまうのではないのか?
その不安がこの2本の映画を作らせたのだ
つまり警鐘だったのだ

それから24年が過ぎ去った
2021年の私達は知っている
その不安は的中したことを

香港はチベットのようになっていくのだ
それは明日の台湾であり、沖縄であり、日本なのだ

本作はクンドゥンの外伝的な映画になっている
本作と合わせてクンドゥンも鑑賞すべきだ
できれば本作は後に観た方が、よりダライ・ラマとチベットについて良く理解した上で本作を観ることができるはずだ

もはや見て見ぬふりはしていられない
遠い遠い国のことではないのだ
日本に直接降りかかろうとしているのだ

チベット問題を世界は結局見て見ぬふりをした
ウイグルジェノサイドもそうだ
その結果、香港の民主主義は失われてしまった
世界はまた見て見ぬふりをしたのだ

チベットで何が起きたのか?
それを私達は知らねばならないのだ

本作の劇中で嘘を並べる北京放送に、私達は憤り怒るだろう

しかし香港のこと
台湾のこと
尖閣のこと、沖縄のこと
そして日本についてのことであっても
私達は中国の主張に惑わされているのではないのか

本作を観て、事実はなんなのか
ご自分自身で確かめるキッカケになるはずだ

主人公はヒトラーと同じオーストリアの出身
ハラーは山を征服しようとし、ヒトラーは世界を征服しようとした
人間性を見失って他者に攻撃的になっている
そのような人物が、チベットに流れ着いて浄化されていったのだ
ところが、チベットを侵略する中国はナチスドイツそのままなのだ
毛沢東はヒトラーの後継者だ
そして21世紀
今年2021年は中国共産党創立100周年の年
毛沢東の後継者として、習近平はその式典に毛沢東のようにただ一人だけ人民服を着て現れたのだ
つまり毛沢東の後継者だと宣言したのだ

そういうことならば習近平はヒトラーの尻尾だ

また見て見ぬふりを世界はするのだろうか?
本作のチベットの運命は明日の日本の運命だけでなく、世界の運命なのだ

空恐ろしいことだ
私達は一体どうするべきなのだろうか?
1986年の、エディ・マーフィーのコメディアクション映画「ゴールデンチャイルド」を観るべきだ
これもチベット問題を取り上げている
その作品こそ答えだとおもう
悪魔とは戦うほかないのだ

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あき240

4.0てんこ盛り映画

2021年11月7日
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冒頭のヒマラヤ登頂から始まって、インドの収容所、チベットの大自然、ポタラ宮殿、チベット仏教など場面がどんどん展開するうえに、遠距離離婚、白人とチベット人の結婚、会えない息子への思い、反目しあっていた者の友情などの人間描写がはさまれて、最後は共産主義者のおバカぶりまで出てきて、まあまあ盛りだくさんだこと。
詰め込みすぎの観はありますが、画面もカラフルで話のテンポもいいし、普通に誰にでもオススメできそうです。
中共はずいぶん 怒ったらしいけど、微笑ましいですね。

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越後屋

4.5なんといっても実話の重み 中国による圧力を受けるチベット 幼きダラ...

2021年9月3日
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なんといっても実話の重み
中国による圧力を受けるチベット
幼きダライ・ラマ

傲慢な登山家ハインリヒ

ダライ・ラマやチベットの人たちとの交流で
頑なな心が解かれていく。。。

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猫柴

4.0【”我が心を解放させてくれた友、幼きダライ・ラマ14世・・。”チベット仏教の精神的に豊饒な思想に依拠した、他者に寛容な教えに従い生きるチベットの人々の姿も印象的な、精神浄化映画である。】

2021年8月19日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 傲慢で、虚栄心に満ちたドイツ人登山家ハインリヒ。
  彼が、チベット仏教の寛容で、相手を尊重する思想や若きダライ・ラマ14世に出会い、感化され、徐々に穏やかな表情になって行く青年を演じる、若きブラッド・ピットが良い・・。ー

◆感想<Caution!内容に触れています。>

 ・1939年、ハインリヒが、家庭を顧みず、チベットの難峰、ナンガパルパットに挑む姿。
 ー 当時の登山装備も興味深いし、ハインリヒが戦時下”何も考えずに、只、山を登りたい・・”という気持ちは分かる気がする。
   妻の家庭の安定”子を持って・・”と言う気持ち。
   ハインリヒが妻の妊娠を知っても、チベットに出掛ける姿。
   エクストリーム登山家とは、深い業を背負う覚悟がないと、山に呑み込まれるのである。ー

 ・妻から届いた”息子が出来た・・”と言う手紙。それ以来、ハインリヒの心には、未だ見ぬ息子、ロルフの存在が徐々に大きくなっていく。ブラッド・ピットがその心情の変化を絶妙に演じている。

 ・1940年、連合国の捕虜になってしまう、ハインリヒと相棒のペーター(デヴィッド・シューリス)。それまで、彼らの関係性は良くなかったが(主にハインリヒが原因である)、徐々に距離を縮めていく姿。

 ・1942年、何度もの脱走失敗の果て、二人はチベットへ向かう。
 ー ”困難であればある程、魂は浄められる”
   そして、ハインリヒは未だ見ぬ息子との心の旅に出るのである・・。ー

 ・漸く辿り着いたラサ。
 そこには、英語に精通した魅力的な女性ベマ・ラキ。先進的な考えを持つ政治家ンガワン・ジグメ。
 そして、幼いが好奇心の塊で、聡明で、利発で、白い歯も印象的なダライ・ラマ14世が居た。
 ダライ・ラマは、望遠鏡でハインリヒ達の姿を興味深げに観察し・・。
 ー ダライ・ラマを演じた少年の微笑みが良いのである。好奇心に満ち溢れつつ、優しさが滲み出る姿。稀有な子役である。ー

 ・ハインリヒは、幼きダライ・ラマに未だ見ぬ息子ロルフを重ねつつ、親交を深めていく。映画館作り、動かない車に二人で乗ってのカーチェイスごっこ。
 ー 背景には、息子ロルフから来た手紙に書かれていた”もう手紙は要らない・・”と言う文字を見た寂しさがあったのは、当然であろう・・。ー

 ・一方、ペーターはベマ・ラキと結ばれ、穏やかな表情になり・・。
 ー 幸せとは、物質にあるのではなく、精神に依拠することが良く分かるのである。ー

 ・だが、毛沢東が建国した中華人民共和国の、愚かしき3人の将軍がやって来て・・。
 ー ダライ・ラマとの面会シーンも印象的である。礼を尽くすチベットの人々に対し、礼節無き振る舞いをする将軍たちとの対比。
   ”宗教は悪だ!”と言い捨て、去る将軍たち。
   現代まで続く、中国とチベットとの関係性の端緒である。ー

 ・ンガワン・ジグメの苦渋の決断による、降伏。
 ー 彼なりの、チベットの今後を鑑みての決断であろう。ー

 ・ダライ・ラマとハインリヒの別れのシーン。
 ー 彼が大切にしていたドビュッシーの”月の光”を奏でるオルゴール。それを従者にハインリヒへ、別れの品として贈るダライ・ラマの心遣い。ー

 ・ペーターとベマ・ラキとハインリヒの別れのシーンも良い。
 ー ペーターが、バター茶が苦手なハインリヒに一杯飲ませ、二杯目を断るハインリヒに言った言葉。”これは、大切な友人が戻った際に飲むから、飲まなくて良い・・。”ー

<1951年 オーストリアに戻ったハインリヒが元妻イングリットと再婚相手が住む家を訪れ、“会いたくない・・”と言い、箪笥に隠れた息子に贈ったモノ。流れる、ドビュッシーの”月の光”。
 ダライ・ラマからの”別れの贈り物”が、ハインリヒと息子ロルフの”心を通わす贈り物”になったというシーンは、実に沁みる。
 そして、ハインリヒと息子ロルフがザイルでお互いの身を結び合い、冬山に登る姿。
 佳い、映画である。>

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NOBU

5.0「父親はヒマラヤで消えた」と。 「それでいい。ひどい父親は死ぬほうがいい」。

2021年8月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

そんな書き出しで、長い手紙がチベットから綴られる・・

愛するロルフ
お前は私を知らず
会ってもいない
だが私の心にはいつもお前がいる
私がたどり着いたこの国
他の世界から隔離されたこの平和な国
周囲は雪を頂いた山々
夢で見る不思議な美しい国
私はそこにいる

ここチベットでは
人は自分の罪を清めるために遠い聖地へ長い旅をする
困難であればあるほど魂は清められる

私はお前の年と同じだけ遠い国々を旅して歩いた
こんな高地にも四季は訪れ 野生のロバは南を目指し 春の訪れと共に野に戻ってくる
時は止まっていてもすべては動いている
私を含めて

どこへ旅をすれば私の罪は清められるのか
悔いることがあまりにも多い

いつか旅を終える時 私たちの距離はお前が思うより近いはずだ
愛をこめて
お前の父より

⇔しかし、
悲しいかな。息子から、故国オーストリアからは「父でない人からの手紙は欲しくない」と返事が届く。

・・・・・・・・・・・・

東京2020大会が終わった晩にDVDで鑑賞。

チベットの娘がブラピに告げるのです
―(【アイガー北壁制覇】、及び
自身の【オリンピック金メダル受賞】の写真入り記事を得意げに見せるブラピに対して)―
「あなた方西洋人の文化は、あらゆる意味で頂上を極めて目立つこと、“英雄”となることを目指すが
しかし私たちたちの理想は自我を捨てること」。

澄んだ目で見つめられて
意表を突かれて言葉を見つけられないブラピの表情が、ワンカットで、しばらく映る。
風の向きが変わる。
とても良い。

この男、山に逃げ、妻と息子から棄てられ、登頂には失敗し、僅かにのこる過去の栄光=誇りの“よすが”も、この天上の国ではがらがらと音を立てて崩されてゆくようだ。

でもブラピは自慢のプライドをスッとかわされても、その事で足掻かない。自分がしがみついていた価値観とはまるで次元の違う“ワンダーランド”がそこに広がっていたからだ。

“生きた仏陀”との面会前の事前説明 Orientation には、観ている僕も口をポカーンだ。異文化を超えてそこは別世界。
あの母親役が「ダライ・ラマ14世の実の妹」と解説を読んで二度見。
だからあれは本物であって、クンドゥンへの畏怖は演技ではないってこと。
もじもじしながら二度、三度と言葉を失い、頭をくらくら揺らして目をしばたかせるブラピが、本当にいい。
向かい風に立ち向かってばかりだったブラピの人生に、柔らかい追い風がそよぎ始める。

・・・・・・・・・・・・

ダライ・ラマ本人は
数回来日しています。僕の従兄妹は会談のコーディネーターという仕事をしているので、猊下に拝謁をしたようで、
従兄妹も、チベットの異次元を体験したのだろう。つかみ所のないふわふわした、不思議な人間になっています。

・・・・・・・・・・・・

それにしても
五体投地のあの巡礼は壮絶だ・・
日本にも四国の遍路がある。
悲しみを抱えて這いずりながら、四国に、ラサに。ガンジスに、サンティアゴに。メッカにそして霊山の頂に・・救済を尋ね求むる我ら衆人の旅に、国境はないことを知る。

登山家ハインリッヒの自伝が、この映画の原作になっているようです。
若いダライ・ラマを通していつも息子の幻影を見ているハインリッヒと、その様子を察して背中をそっと押す若き聖人の描写に、僕も胸が激しく騒ぎました。鼻の奥が熱くなりました。

あなたの苦行は終わった
父親として国に帰りなさい

山で仏に会ったハインリッヒが、7年ぶりに帰国して、ようやく息子ロルフと山を登るシーンで幕です。
ひと言も喋らない二人のシルエットが見える。


ブラピの人生のザイルを岩場の上から引き上げてくれたのは、みんなの許しと優しさ。

そしてザイルを引いてブラピを悲しみの谷底から安らぎの世界へと引き上げてくれたのは、東方西国の、ヒマラヤのあの少年の笑顔だったのだと思うと、
もう一度僕は泣いてしまいました。

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きりん

3.0いまだに続いている

2021年6月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第2次世界大戦直前、オーストリアのアルピニスト(ブラッド・ピット)がナチスドイツから送り出され、ヒマラヤに挑戦する。
登攀は失敗するが、戦争が始まりイギリス軍の捕虜になるが脱走、チベットに逃げ、ダライ・ラマと知己を得る。
中国は今も変わらないなぁ。

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いやよセブン

4.0ブラピ

2021年5月2日
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作品の中で一番好きな作品
見応えあるしおすすめの作品。この時のプラピは美しい。

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ken

1.0438位/439中 2021.05.01現在

2021年5月1日
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20年以上前に観ましたが
正直、面白くない印象しか
ありません。
でもみなさんのレビュー観てると
もしかして、面白かったのかな?
とは、思ったりもする。
高校生の自分には
子供すぎて理解出来なかったのかも。
今観たら違うかも。
それに、今は山が大好きだから
それだけでも違うのかも。
今の評価は低い。
でも、もう一度
観てみる価値はある作品かな。
いつか機会があれば。

以下、
超個人的主観による駄文のため
盛大にスルーしてください

(RG風)
セブンイヤーズ〜のあるある言いたい♬
セブンイヤーズ〜のあるある今すぐ言いたい♫
セブンイヤーズ〜のあるある今から言うよ♩
映画観る前後にチベットのこと
調べがち♪

初回鑑賞年齢→19歳ごろ
(2021年時点40歳)
初回鑑賞場所→自宅DVD、VHS?
鑑賞回数→1回
記憶度→5%

マイ映画ランキング
2021年現在
全映画中→430位
洋画部門→357位
ブラピ部門12位

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がんたく

3.0初めてブラピを見たのはこの映画だった

2021年4月30日
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鑑賞方法:映画館

1990年代後半あたりに近所の映画館で見ました。オーストリア人の登山家の役でしたが、何語を話していたかは忘れました。あんなに苦しんでどうして山を登ってたのかも全く覚えていないです。ブラピ目的でこの映画を見たこと、ブラピの目の色がブルーということは覚えています。意外に地道で地味な人なのかな、と思いました。(皆さんのレビューを拝読して、少しずつ断片的に記憶が蘇ってきました。また見てみようと思います)

それから時は過ぎ、ベンジャミン・バトン、ファイトクラブ、セブン、イングロリアス・バスターズ、ワンス・アポン…イン・ハリウッドと、小股の切れ上がったブラピに出会えました。よかったです。若い時より年を重ねていってるブラピの方が好きかも知れない。見ていないブラピ映画が沢山あるので、楽しみが私の前にはまだいっぱいあります!よかった😊

この間、一部だけですが、米国アカデミー賞の授賞式を初めて見ました。初めてなのは、賞に興味がなかったからです。今もです。各映画祭にそれぞれ個性や方向性や条件などあるようだし、そもそも映画業界の話であって、自分の楽しみや好みとは関係ないなと思っています。ただ、社会の変化と映画祭や賞のあり方は連携しているとは思っています。

面白かったのはスピーチです。ユン・ヨジュンさんのスピーチは自分を客観的に捉えていて、謙虚でありつつピリッとした皮肉もあり、笑いを引き出す内容と話し方で良かったと思いました。コロナ対策で、上手の奥に引っ込んでいるプレゼンターのブラピに向かって、やっとお会いできましたね、私達の撮影中あなたはどこに居らしたの?と声をかけたのは、ねぎらいと感謝のこもった言葉に聞こえました。

彼はノミネートされた人も含めて、受賞者の名前の発音を間違えないよう練習していたようです。人名の読み間違い・書き間違いはよくあることなので、当然とはいえ、えらいな、と思いました。そういうブラピも素敵です。

以上、八回も「ブラピ」と書いてます。ちょっと間抜け?でも、末広がりということで、安泰な移動ができる世の中がまた来ますように。

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talisman

3.51997年末週替わり大作その3

2021年1月11日
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鑑賞方法:映画館

これは自腹で劇場公開時鑑賞。
ラサは一度行ってみたいが…。
両極端な作品(とにかく美しいorとにかくえげつない)が多い印象のブラピだったが、これは王道ドラマ。

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なお

3.5ブラピよりヒマラヤ♡

2020年9月18日
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鑑賞方法:VOD

ヒマラヤよりダライ・ラマ♡ そしてチベットが美しい

最初はどうなることやらとヒヤヒヤしたが
チベット人たちの顔を見て安堵した
高地に住む人は我慢強い
山を登る人もやっぱり我慢強いのよ

30年以上も前、カラチから北京へ向かう飛行機で
40分間もヒマラヤ山脈を見下ろしたことがある
絶対に行けない場所、あたしのあこがれの地

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mamagamasako