スリーパー

劇場公開日:

解説

200年間眠り続けた男が思いがけなく未来社会で眼をさまし、慣れぬ世界で悪戦苦闘するS・F・コメディ。製作総指揮はチャールズ・H・ジョフィ、製作はジャック・グロスバーグ、監督は「ボギー!俺も男だ」のウディ・アレン、脚本はアレンとマーシャル・ブリックマン、撮影はデイヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はウディ・アレンとプリザーベーション・ホール・ジャズ・バンドおよびニューオリンズ・フューネラル・アンド・ラグタイム・オーケストラが各々担当。出演はウディ・アレン、ダイアン・キートン、ジョン・ベック、メアリー・グレゴリー、ドン・マクリアム、バートレット・ロビンソンなど。

1973年製作/アメリカ
原題:Sleeper
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1974年9月14日

ストーリー

不気味な雰囲気を漂わせる未来社会の研究所。カプセルの中で眠っている奇妙な人間がいる。200年前に冷凍化された男で名前をマイルズ・モンロー(ウディ・アレン)といい、凍結されたとき35歳、ニューヨークで健康食品店を経営する傍らクラリネット吹きもやっていたという変わり種。胃潰瘍の検診で入院したとき併発症を起こし意識が回復しないため、カプセル凍結にされたのだ。それから200年後、医師たちの介抱で彼は意識をとり戻したのだがわけのわからぬ世界での出来事、やっとの思いで森に逃げ込み、駐車中のバンにもぐり込んだ。その中におかしな顔をしたロボットが並んでいたので、彼もいそいでその真似をした。幸い警官に気づかれなかったものの、ルナ(ダイアン・キートン)という女の家へと連れて行かれた。彼女の注文はさっぱり分らず、その上、ルナは彼の頭の形が気に入らないといいだし、家事サービス局に頭のすげ替えを頼むという仕末。顔面蒼白になった彼はルナに自分の正体を打ち明けたが、ショックが大きかったのか彼女はギャーギャー騒ぎたてるばかり。仕方なく彼はそのまま車を走らせた。ところが一軒の家に着いたとき、ルナはすきを見て警察に通報、同時に彼が着ていた水素服のコードを引いた。彼の体はたちまちゴム風船のようにふくれあがり、地面をバウンドしながら逃げ、そのまま湖の中を滑走。自分も逮捕される身と知ってルナも彼の上に飛び乗り、どうにか2人は逃げのびた。彼らは空き家でしばらく暮らしたものの発見されてしまい、彼はとうとう捕まった。その後、彼は政府の研究所で洗脳され、未来社会の人間に生まれ変わった。政府内ではセックス・パートナーまで与えられ“オルガストロマシン”という機械によるセックスを楽しみ、結構満足していた。一方、ルナはアーノ(ジョン・ベック)という革命家に捕まってその思想にすっかり同化させられてしまう。彼らは、この国を支配している独裁政権を打倒しようとしていたのだ。そのためにマイルズを誘惑し、彼はまたもや元の自分に戻された。独裁者の反体制分子一掃のための“エレイス計画”実行の日、ルナとマイルズは医者に化けて政府の建物にもぐり込み、この計画をつぶすことに見事成功。味方の意気はあがり、革命はもう眼の前。しかし、ルナがアーノを愛し始めたこと、自分は利用されたにすぎないことを知ったマイルズはそっと姿を消そうとした。ところが、意外にもルナが彼を追いかけてきた。ルナはマイルズを愛していたのだ。

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映画レビュー

4.0少し古臭いが、全然楽しめる!SF風刺コメディの傑作。

2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

少し古さを感じさせるが、やっぱり笑える。
ロボットのデザインや、美術、インテリアがとっても美しく、コメディだけでなく映画としての完成度もとても高い。また、ダイアン・キートンもめちゃくちゃ可愛くて、ファンは必見。
笑えるだけでなく、管理社会への痛烈な風刺も効いていて、現代にも通じるところがある。
若干後半がダレるが、ウディ・アレンの傑作に間違いない。

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