劇場公開日 2016年12月17日

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「煙の重さのように、本作を見た後と前では何かが違っている」スモーク カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5煙の重さのように、本作を見た後と前では何かが違っている

2019年4月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.4
男たちが語り合う最中には、常にシガーが登場し、美味しそうに燻らしている。
物語の冒頭に語られた、煙にも重さがあるという小話。吸い終わった吸殻と最初のシガーとの重さの差が煙の重さだと。
それを比喩するように、男達が話す会話劇があり、なんでもない小話だが、それを聞いた後と前とでは、少しだけ気持ちや考え方が変わっている。目には見えない違いだが、まるで煙の重さのように。
ある煙草店を中心に集まった人達の群像劇を、とても鋭く、そして見逃してしまうような出来事を繊細に描いている。
素晴らしく綺麗で優しく、人間の本質を捉えた作品であると感じる。

カメ