「☆『スピード』の金看板（タイトル）に偽りなし！」スピード　みつまる。さんの映画レビュー（感想・評価）

『ダイ・ハード』からのバトンを引き継ぐまでに随分と時間が掛かったが、紛れもなく２０世紀フォックスを代表するノンストップ・アクション映画の傑作。

日本映画の『新幹線大爆破』から速度を下げると、仕掛けられた爆弾が爆発すると言う設定だけを拝借して、よくぞこんな面白い作品を作り出せたものだと感心させられた。
撮影監督から本作品で監督デビューを果たしたヤン・デ・ボンの淀みないアクション演出は、ヘリからの空撮も多用してもうベテラン監督の域でした。
次世代のアクション・スターの誕生を予感させるキアヌ・リーブスと、フレッシュな魅力に満ち溢れたサンドラ・ブロック。
この主役の二人の存在感が、とにかく光り輝いている。
更に一筋縄では行かないアクの強い爆弾魔を好演したクセ者俳優のデニス・ホッパーが、この若い二人をうまく牽引していました。
とにかく映画のラストまで続く極限状況の連続に、こちらの心拍数は上がりっぱなしだ。
ただし、同監督の『スピード２』については、自分の脳内のメモリーから一切消去してしまいたい。