頭上の敵機

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解説

「蛇の穴」と同じく、二十世紀フォックスの副社長ダリル・F・ザナックが自ら製作に当たった1950年度作品で、最近相ついで作られた第二次大戦を背景とした戦争映画の1つである。監督は「海の征服者」のヘンリー・キングで、第二次大戦に参加したバーン・レイ・ジュニアと、サイ・バートレット(「アラスカ珍道中」)の2人が自作の小説より脚本を書いたもの。撮影は「狐の王子」のレオン・シャムロイ、音楽は「私も貴方も」のアルフレッド・ニューマンの担当。主演は「仔鹿物語」のグレゴリー・ペックで「パーキントン夫人」のヒュー・マーロウ、この映画でアカデミー助演賞をうけた「西部魂(1941)」のディーン・ジャガー、舞台出身のゲイリー・メリル、「私も貴方も」のミラード・ミッチェル、「ワイオミングの緑草」のロバート・アーサー、その他が共演している。

あらすじ

イギリスのアーチベリー飛行場は、アメリカ空軍第918爆撃隊の基地だった。在英爆撃隊の司令官プリッチャード将軍は、ドイツの戦力の源泉となっている軍需工場を壊滅させるために、危険と知りつつも、指揮下の舞台に昼間爆撃を敢行せしめた。第918爆撃隊は航空士のジムメルマン中尉の誤算により、敵の集中攻撃をうけて、4分の1以上の未帰還機を出した。温情家だった隊長のダヴェンポート大佐は、これを味方の不運として表沙汰とせずにいたが、指令部付きのサヴェージ准将は親友である大佐の心境を見るに忍びず、率直にプリッチャード将軍に進言した。こうして、918爆撃隊はサヴェージ准将が代わって指揮をとることになった。サヴェージは隊の士気が著しく弛緩していることを知った。すでに責任を感じたジムメルマン中尉は自殺してしまったが、その他の責任者に対し彼は容赦なく賞罰を明らかにし、猛訓練を全員に課した。ダヴェンポート大佐の代とまったく変わったサヴェージの処置は搭乗員の間にはげしい不満が湧き起こり、転属を申し出る者が多数にのぼったが、隊付の古参であるストーヴァル副官の骨折によって、一応おさめることができた。サヴェージは出撃の都度、先頭機で指揮をとり、部隊の責任者として力の限りをつくした。それが隊員にひびかぬはずはなく、918爆撃隊の成果は目立って上昇するとともに、転属希望を撤回する者が続出した。手傷い攻撃をうけたドイツは戦闘機を増強してこれに立ちむかいはじめたので、米空軍の消耗も増加の一途をたどり、918爆撃隊といえども、その例外たり得なかった。彼はダヴェンポートの心境がはじめてわかるような苦しい立場に追いこまれるが、なおも自らの心をはげまし、部下を死地に追いやる悩みに追われながら部隊に任務命令を与えなければならなかった。こうした心身ともに彼に襲いかかる激務のため、ついに機上の人となり得ないほどに疲労してしまった。彼はストーヴァルやダヴェンポートが入院するように叫ぶ言葉も耳に入らないように、帰還機の爆音を、1つ、2つと数えていた。──それは1942年の秋、アメリカ空軍の直面したもっとも苦戦の時代の出来事である。

1950年製作/132分/アメリカ
原題:12 O'clock High
配給:セントラル

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第22回 アカデミー賞(1950年)

受賞

助演男優賞 ディーン・ジャガー
音響録音賞  

ノミネート

作品賞  
男優賞 グレゴリー・ペック
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映画レビュー

2.0無理を通すには・・

odeonzaさん
2019年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

 舞台となるのはイギリスのアーチベリー米空軍基地、918部隊。爆撃機は大型なので回避飛行は難しいし正確な爆弾投下には水平飛行が必要であり狙われやすい、主力爆撃機のB-17Fは操縦席上の装甲が弱く、機銃の取り回し範囲から真上の方向(原題の12 O'clock High)からの攻撃に弱かった(後継のB-17Gは装甲、銃座とも増強された)。しかも航続距離の関係で護衛戦闘機は随行できず(後にP-51 マスタングで可能になった)対抗策は密な編隊飛行で機銃の掃射密度を上げ近寄らせないことくらいだった。弱点が克服できていない段階で敵戦闘機の待ち伏せや対空砲火に晒される昼間爆撃で帰還率は低かった。
ヨーロッパでの戦いは米軍兵士にしてみれば助っ人意識、弱い使命感ではミスも多く、死への恐怖は拭えない。そんな折、対空砲火の届く低高度爆撃命令を巡って指揮命令系統は破たんする、命令に反発する温情派の司令官に替わって冷徹な司令官が着任、あえて怒りの対象となることで不安をすり替え、緊張感、結束力を高める。実践指導で編隊飛行の有用性を示すことで自信の回復に繋げる。しかしB-17の根本的な弱点が解消された訳ではなく数を増す敵戦闘機の執拗な攻撃で目前で部下の機を失う衝撃から司令官もストレス障害にみまわれる。初見ではテーマは組織論やコーチングのように思ったが根は深い、運に頼るなと言う割には精神論、兵の能力だけでは爆撃攻撃の弱点は解消しない、論理的な分析、問題解決能力の欠如もしくはそれ以前の無理は承知の確信犯の横行は無くならないということか。
戦闘シーンは軍の記録映画を用いたらしい、シーンは少ないが戦争体験世代には爆弾の嵐などみられたものではないだろう・・。

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odeonza

5.0幹部研修で見せるべき映画

あき240さん
2018年7月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

組織の長、支店長、営業所長やそれに準ずる幹部、それを目指すものは必見
自分にも経験のある事柄がてんこ盛りに次々と繰り広げられる
ちょっとフラッシュバックして辛いシーンもあった
今の現代日本でも極めて現実的なストーリー
パワハラ問題、鬱病問題・・・
現実に心当たりあるエピソードばかりだ
部隊司令部事務所の壁面を良く見ると組織図に名前だけでなく顔写真で誰がどの部署にいるかを覚えられるようにしている
操縦士日別出動表もある
誰がどれだけ出動して、誰かが出突っ張りになってないか一目でわかる
平和な現代日本でも同じようにしている事務所はあるはずだ
実際に基づいたものだろうリアリティがある
システムや帳簿ではだめだ
指揮官の頭に入っていなければ意味がない

再出撃に手が震えて心が拒否しているシーン
とても良く分かる
指揮官の心の健康は極めて現代的だ
優秀な人ほどこうなる
山ほど自分より優秀な人が身体や精神を病んですりつぶされて来ているのを間近にみてきて本当に身につまされた

映画としても極めて面白い
心身症に陥った主人公が部隊の帰還の爆音
で次第に目の光が戻る演技の迫真さは驚嘆した

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あき240

4.0B17爆撃機・・

亮一君さん
2016年8月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

グレゴリー・ペックが主演。米空軍のB17がドイツ本土の軍需工場を危険な白昼に爆撃する。それを指揮するグレゴリー・ペックだが、映画の最後では・・1949年のアメリカ映画。第二次世界大戦前半の物語か!?モノクロ映画なので良く分からないが、軍用車や飛行機はオリーブ色に塗装されているようだ。戦争後期はB-17やB-29は銀ピカだった筈だ。映画の後半で、B-17にドイツ軍の戦闘機メッサーシュミットが襲いかかるシーンがあるが、一部本物の記録映像だろうか!?全般的に主人公は部下に左遷や降格をちらつかせながら自分の部隊で鍛え直すといったストーリー。現代だと上司のパワハラだと騒がれそうだ(笑)

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亮一君

4.0「頭上の敵機」を観て・・

Ryoichiさん
2016年1月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

英語タイトルは「12 O'clock High」。グレゴリー・ペックが主演。厳しい上官の指導の下、部隊の部下が成長していく様は戦争映画の王道。この作品も例外ではない。舞台は1942年の第二次世界大戦で、連合軍がまだ戦況に苦しんでいた頃。連合軍の918部隊はイギリスの基地からB-17の編隊で爆撃の攻撃をするのが任務。主人公は未帰還機が多い918部隊に派遣されて来た司令官。918部隊の士気は下がっていた。上官の厳しい指導や度重なる訓練で隊員は全員転属願いを・・しかし、戦況は厳しくなり、攻撃もドイツ本土の軍需工場を白昼爆撃する危険なものに・・918部隊は危険な任務を遂行していく。敵の戦闘機との戦闘シーンは迫力の映像だ。犠牲者も数多く出てきて主人公の上官も疲れてきた。帰還するB-17爆撃機を観測する場面で映画は終わる・・1949年の製作、戦争の悲惨さの映像は半端でない。散っていった若者らに手を合わせる(涙)

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Ryoichi
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