審判(1963)

劇場公開日

審判(1963)
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解説

フランツ・カフカの幻視的文学『審判』の映画化。一九六一年、プロデューサー、アレクサンドル・サルキンドを口説いてそのドラマ化に意見の一致を見た「市民ケーン」のオーソン・ウェルズが監督した裁判心理劇。アントワーヌ・チュダルと協力を得てオーソン・ウェルズ自身が脚色、エドモン・リシャールが撮影を、ジャン・ルドリュが音楽を担当した。出演者は、「サイコ」のアンソニー・パーキンス、「エヴァの匂い」のジャンヌ・モロー、「ボッカチオ'70」のロミー・シュナイダー、「ハタリ!」のエルザ・マルティネッリ、他に、オーソン・ウェルズ、マドレーヌ・ロバンソン、シュザンヌ・フロン、フェルナン・ルドウほか。

1963年製作/フランス
原題:The Trial
配給:東和

ストーリー

大会社の副部長ジョゼフ・K(アンソニー・パーキンス)はある朝突然検察官と刑事に寝込みを襲われた。罪は何か。Kは聞いたが検察官にも判らない。刑事たちと共に彼の会社の同僚までが来てKの一挙一動を監視していた。検察官は何事かメモして帰った。夜、Kは劇場から呼び出され大群衆のつめかけた法廷に出向いた。予審判事は開口一番「君はペンキ屋だな!」といった。余りの馬鹿らしいまちがいにKは法廷を飛び出した。法廷の廊下は自分の会社に通じていた。Kの会社へ伯父のマックスが訪ねてきて、不可解な容疑をはらすため友人の弁護士に頼んだらと、弁護士(オーソン・ウェルズ)のもとへ連れていく。レニ(ロミー・シュナイダー)という水かきのある娘にかしずかれる弁護士は何とかコネを通じて取計らってやろうと答えた。が、そこには弁護士のコネを待って何カ月もたのみこんでいる老人がいた。そのうち弁護士は役所にコネのあるテイトレリという肖像画家をKに教えた。テイトレリは階段の頂上にある鳥篭のようなアトリエに住んでいた。Kが上っていくと無数の少女がついてきてKをもみくちゃにした。テイトレリからは余りいい返事はもらえなかった。Kは外へ出た。そこは裁判所の廊下だった。Kはひた走りに走った。地下道を通って出たところは大伽藍だった。説教壇から声があり、お前の罪は明白だ。宗教もそれを救えないという。Kは大伽藍を出た。私服の警官が寄りそってきて無理矢理Kを荒野へ連れ出す。Kを穴に追い込みナイフをつきつける。殺すならお前たちが殺せ! Kは笑う。二人の私服が穴から出ていき、Kにダイナマイトのようなものに火をつけて投げ込んだ。彼にはそれが何であるかわからない。大爆発が起り、やがてそこにキノコ状の雲が拡がっていった。

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