劇場公開日 1994年2月26日

「1人を救う者は世界を救う」シンドラーのリスト JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.51人を救う者は世界を救う

2018年5月15日
iPhoneアプリから投稿

構成とかコロコロ変わって面白いけど見やすかったです。流石です。
スピルバーグらしさ全開で、「引き金」のシーンとか「医者と怪我人」のシーンとか特にぽいって感じでした。あれは引き込まれちゃいます。残虐描写がそう見えなくなってくる不思議です。ただ、表面的な面白さの奥にある恐怖はほんっとに怖いというね…。シーンシーンが本当に印象的。

シンドラーは謎なままだったけど、ラストの泣き方とかが彼の真意だと思いました。シンドラーと同等に興味が湧くのはアーモンガート。彼は人間ではないです。彼の愛人も人間ではないです。何をどう失えばああなるのか…。いや彼だけでなく、ナチの兵隊みんなに思います。どうしてあんな残虐なことが出来るのか。家族が、親子が、引き離されるだけでも胸が引きちぎれそうでした。それなのに…。

ラストシーン、シンドラーのお墓詣り。わたしはあって良かったと思います。史実だぞ、ノンフィクションだぞって事ですよね。NHK見てるみたいでした。モノクロだとここまでドキュメントぽいのかと。

人間が権利とか奪われてることってこんなにもおぞましいのか。そう思いました。表現はしづらいですが、人権が奪われるのは大嫌いです。どうかあんなことがもう起こらないようにと願うばかりです。

JYARI