劇場公開日 1956年7月12日

「【”ケ・セラ・セラ”神に仕えし者の企み。ラストの銃口と音楽を交錯させたシーンは、興奮と緊張感を高める秀逸な演出である。】」知りすぎていた男 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”ケ・セラ・セラ”神に仕えし者の企み。ラストの銃口と音楽を交錯させたシーンは、興奮と緊張感を高める秀逸な演出である。】

2022年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■ベン(ジェームズ・スチュワート)とジョー(ドリス・デイ)のマッケンナ夫妻は、息子・ハンクと共に休暇でアメリカからモロッコを訪れていた。
 ところが、知りあったばかりのフランス人スパイ、ルイ・ベルナールがベンの腕の中で謎の言葉”ロンドンで重要な人物が殺される・・”を残して背中を刺されて死亡する。
 夫妻は息子が誘拐され、イギリスへ連れ去られたことを知り…。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・モロッコのどこか長閑なシーンから、ロンドンのアルバート・ホールで行われようとした、緊迫感溢れるコンサートシーンとの対比が見事。

・首相を”叫び声”で銃弾から救った歌手のジョーが、皆の前で歌う”ケ・セラ・セラ”がハンクの耳に届くシーンも秀逸である。

<今作は、某国大使館が企んだ演奏会のシンバルの音に合わせての首相暗殺シーンの緊迫感を抱いた演出が見事な作品である。>

NOBU