劇場公開日 1970年2月21日

ジュリアス・シーザー(1969)のレビュー・感想・評価

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2.0ブルーマウンンテン、お前モカ

2020年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 シェークスピア原作の悲劇ではあるが、その史実を追うだけの単調なドラマでした。後半の戦闘シーンもそれほど迫力は無いし、歴史を再確認できただけだった。シェークスピアの戯曲がそうなのでしょうけど、シーザーがメインになってなくて、「ブルータス、お前もか」の台詞もあっさり登場しすぎ。もちろん「賽は投げられた」や「見た、来た、勝った」という有名な台詞も登場しない。

 「3月15日に注意せよ」という占い師(クリストファー・リー)の言葉と「まだ終わってない」との返答。これもシーザー暗殺の予言として面白いのですが、とにかく動機がはっきりわからない。“dictator”という呼称は使われているものの、圧政がローマ人を苦しめてると論ぜられるだけで、具体的には何も示されない(アントニーによれば憎かっただけとされる)。ただブルータスだけは「シーザーよりローマ人を愛したから」とされ、なぜだかブルータスに共感できるような作品でした。

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kossy