ジャンヌ・モローの思春期

劇場公開日:

解説

第二次大戦が始まる直前のフランスの小さな村を舞台に、少女の初恋と成長を描くジャンヌ・モローの監督第2作。第1回東京国際映画祭・国際女性映画週間出品作品。製作はフィリップ・デュサール。脚本・脚色・台詞はアンリエット・ジェネリックとモローの共同。撮影はピエール・ゴタール、ジルベール・デュアド、音楽はフィリップ・サルド、編集はアルベール・ジュルジャンソン、美術はノエル・ギャランが担当。出演はシモーヌ・シニョレ、フランシス・ユステールなど。

1979年製作/フランス・西ドイツ合作
原題:L'Adolescente
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1986年9月6日

ストーリー

戦争の影が忍び寄る1939年7月、マリー(レティシア・ショヴォー)はいつもの夏と同じように父ジャン(ジャック・ヴェベール)とオランダ人の母エヴァ(エディット・クレヴェール)に連れられて、祖母(シモーヌ・シニョレ)が待つフランス中部の小さな村へ夏休みを過ごしに出かけた。厳しいが心やさしい祖母、美しい風景は変わらなかったが、大人に近づきつつあるマリーは、私生児を生んだ村の女のことや、パリから来たという若くハンサムな医者アレクサンドル(フランシス・ユステール)が気になって仕方がない。村に着いて数日後、マリーは生理を体験、恐怖のためにその夜は祖母にしっかり抱いてもらって眠りについた。台頭しつつあるファシズムの恐怖をいつも身近に感じているユダヤ人のアレクサンドルとマリーの母親エヴァはいつしかただならぬ仲となってしまう。ある時、マリーは森の中でしっかりと抱き合う二人の姿を見てショックを受けるが、そのためにギクシャクした両親の愛を元に戻さなければと、魔女のオーギュスタに頼んで仲直り媚薬を調合してもらい、村の祭の夜、ひそかにワインに混ぜて父と母にに飲ませた。数日後、村のダンス・パーティにアレクサンドルが姿を見せ、無理矢理エヴァと踊ったが、ジャンはアレクサンドルに激しいパンチを喰らわせた。翌日、ラジオはドイツの宣戦布告を報じた。バカンスも終って、マリーはゆっくりと大人への道を歩み始めていた。

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映画レビュー

5.0南仏プロヴァンス好きにおすすめ

2017年7月30日
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もう27年も前でしょうか。ある日たまたまテレビをつけたらNHKBSでこの映画が放送されていました。
可愛い思春期の女の子マリーが夏休みにおばあちゃんの住む南仏に家族で里帰りします。
マリーのおばあちゃんの役が何とあの大女優シモーヌ・シニョレなのです。彼女はとても温かくて太っ腹な田舎のおばあちゃん役を見事に演じていて、物語に深い趣を加えているのです。

映画はヴァカンスの出来事がマリーの視点で赤裸々に描かれています。マリーにとってこのヴァカンスは少女から女性になる転換期と言ってもいいでしょう。美しい南仏の風景と美しい少女マリー、優しいおばあちゃん、厳格な父、美しい母、森の魔女、優しい村人。。。
この一本でフランスの古き良き田舎暮らしが味わえます。
おすすめのフランス映画です。

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Bradley
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