「硫黄島の戦いでしょう」地獄の戦場 odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
硫黄島の戦いでしょう
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どこの島への上陸作戦かは言っていなかったが作戦の展開を観る限り硫黄島でしょう。かって教師だったカール・A・アンダーソン中尉が、かっての教え子だったコンロイ伍長とともに上陸作戦に挑みます。ものすごい数の上陸用舟艇、戦車も繰り出すものの日本軍のロケット砲(四式二十糎噴進砲)により進撃を阻まられます。アンダーソン中尉は日本兵を捕虜にし、ロケット砲の位置を探る任務を命じられます。なんとか推察した情報を空軍に伝え、F4Uコルセアが飛来し日本軍のロケット弾陣地を粉砕する。アンダーソンの任務は達成されたがコンロイも戦友のドクも戦死、動揺するアンダーソンだったが部下を率いて日本軍への新たな攻撃を開始する。
ノルマンディ上陸作戦の映画「プライベートライアン」でも主人公のミラー大尉は元教師で自由・人権を唱えながら有事となれば兵は消耗品、駒にすぎない、国の命令は死刑宣告に等しい、このダブルスタンダードこそがミラーの葛藤の元凶でした。アンダーソンも生徒に「希望は万人の母である」と説き希望を持つよう教えていたものの戦時下では単なる戯言に終わってしまいましたね。日米ともに多くの犠牲者、まさに地獄の戦場でした。実は昔観て感動していたような気がして鑑賞したのですが観ていたのは本作ではなくオーディ・マーフィの自伝「地獄の戦線(1955)」でした。
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