ザ・プロデューサー

劇場公開日:

解説

暴君的なプロデューサーとその助手の歪んだ関係を通して、ハリウッド映画業界の醜い裏側をあぶりだしたブラック・コメディ。ルーカス・フィルムでの実習期間を含め、コロンビア映画の副社長バリー・ジョゼフソンの助手として6年間、ハリウッドで激務をこなしてきたジョージ・ホアンが、アシスタント仲間の実体験に基づく逸話を集めた本を出版するつもりだったが、ロバート・ロドリゲスの低予算映画「エル・マリアッチ」に刺激されて、初めて監督・脚本を手掛けた。製作はスティーヴ・アレキサンダーとジョアン・ムーア、エクゼクティヴ・プロデューサーはジェイ・コーヘンとスティーヴ・イズラエル、撮影はスティーヴ・ファインストーン、音楽はトム・ヒール、音楽監修はシャラル・チャーチ、美術はヴェロニカ・マーリンとセシル・ジェントリー、編集はエド・マークス、衣裳はカースティン・エヴァーバーグが担当。主演は、共同製作も兼ねる「セブン」「評決のとき」のケヴィン・スペイシー、「ブロークン・アロー」のフランク・ホエーリー、「カリフォルニア」のミシェル・フォーブス。

1995年製作/101分/アメリカ
原題:The Buddy Factor
配給:マイピック=オンリー・ハーツ
劇場公開日:1996年12月14日

ストーリー

ある夜、ハリウッドの映画会社重役バディ・アッカーマン(ケヴィン・スペイシー)宅に、彼の助手だったガイ(フランク・ホエーリー)が現れた。彼はバディに解雇されたばかりだった。ガイは拳銃でバディを脅し、椅子に縛りつけてリンチを加えた。ガイは1年前を回想する……。大きな夢を抱いて映画学校を卒業したガイは、バディの助手として働くことになった。バディの悪名は業界内に鳴り響いていたが、彼の下で働いた者は皆、ハリウッドで成功を収めていた。バディは噂以上に誇大妄想の固まりのような暴君的な人物で、ガイにあらゆる侮辱や難儀な仕事を次々に投げかけるが、彼はそれに黙々と従う。そんな中、新作映画の売り込みに懸命なプロデューサー、ドーン・ロッカード(ミシェル・フォーブス)にガイは心奪われる。彼らは愛し合ようになり、ガイは2人のために、彼女のプロジェクトこそ今まさに会社が求めているものである、とバディに訴えた。その結果、ガイはまたしても無理難題を浴びせられるが、プロジェクトは認められ、この作品をきっかけに自分も昇進できる夢を与えられたことを知る。しかし、そんな矢先、ドーンと電話していたために電話連絡が遅れ、激昂したバディは、それだけでガイは解雇した……。1年間の恨みつらみのありったけを吐き出し、拳銃を構えるガイに、バディもやり返す。そこへ突然、ドーンが現れた。ドーンはバディとも肉体関係を持っていたのだ。困惑するガイ。「どうした、決断をしろ。俺を殺すなら早く殺せ」というバディの声。……結局、バディが撃ったのはドーンだった。事件は、別れ話のもつれで女がバディにリンチを加えていたところガイが現れ、正当防衛で撃ったものと処理された。バディの計らいで、ガイは念願だった重役の椅子に座ることができた。

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スタッフ・キャスト

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