サウス・セントラル

劇場公開日:

解説

劣悪化していく大都市の環境の中でギャングの手先になってしまった10歳の息子を元ギャングの父親が更生させようとする愛のドラマ。過酷な現代社会をリアルに描き、鋭く批判している。監督・脚本は本作が第一回監督作品になるスティーブ・アンダーソン。彼を発掘し映画化実現のために多大な貢献をしたのが「JFK」のオリヴァー・ストーンで、エグゼクティヴ・プロデューサーを務めている。製作はオリヴァー・ストーンのプロダクション・カンパニー副社長ジャネット・ヤンと「ヒドゥン」のウィリアム・B・ステイクリー。撮影は「セッション・マン」のチャーリー・リーバーマン、音楽は「キャプテンEO」のティム・トルーマン。主演は「恋のためらい フランキー&ジョニー」のグレン・プラマー、「パシフィック・ハイツ」のカール・ランブリー。

1992年製作/アメリカ
原題:South Central
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1993年10月9日

ストーリー

舞台はロサンゼルスのサウス・セントラル。年若いギャングスター、ボビー(グレン・プラマー)が1年の刑期を終えて刑務所から出てくると、ジミー(クリスチャン・コールマン)という男の子が生まれ、ボビーは父親になっていた。ボビーが親友レイレイ(バイロン・キース・ミンズ)と作ったギャング組織デュースはボビーのいない間にその地域の麻薬取引の実権を握り、組織は大きくなっていた。しかし同じ頃、デュースの縄張り内でジーニーという男が麻薬と売春で勢力をのばし始め、ボビーの妻キャロルもジーニー(ケヴィン・ベスト)の世話になっていたようだ。そこでレイレイとボビーはジーニーと彼の用心棒を殺す。ボビーは今度は10年の刑期で刑務所に入れられ、口のかたいボビーのおかげでレイレイはサウス・セントラル最大の組織のボスになる。9年が過ぎたある日、デュースの仲間ロコが入所してきて、レイレイがジミーに盗みをさせているという。次にはジミーが撃たれて重傷だというニュースが入ってきた。それを聞いても身動きのとれないボビーはただ苛立つだけだったが、分別のある刑務所仲間アリ(カール・ランブリー)が、息子を救うにはまず自分が変わらなければダメだ、本を読め、とさとす。それからのボビーは知識が増えるごとに人が変わり、自己鍛練を覚え、ついに保釈で刑務所を出ることができた。少年院に入れられたジミーを訪ねてみると、ジミーはレイレイを崇拝しきっていた。ボビーは息子を悪の道から救い出すため、命をけて行動を起こそうと決意した。ボビーはレイレイのところに乗り込む。レイレイはジミーを撃った男を指し、彼を撃つように言う。ボビーは「ジミーを悪の道に引き入れるな」と叫ぶ。初めはボビーを嫌うジミーだったが、ボビーの説得が通じ、無事に父親の元へ帰るのだった。

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