劇場公開日 1998年1月15日

「前向きな悲劇」この森で、天使はバスを降りた syocoa95さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0前向きな悲劇

2016年12月25日
PCから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

刑務所を出所した少女パーシーは新天地で人生をやり直そうと、小さな町で住み込みで働きだす。小さな町は保守的でパーシーをなかなか受け入れてくれず、好奇の目で見られる日々が続く。

そんなある時、パーシーを雇ってくれた店主は10年前から店を売りに出すが未だに買い手がついていないことを知る。パーシーのアイデアで作文コンテストを開き、優勝者にこの店を譲ってはどうかと提案する。コンテストを通して、店主や店を手伝いに来ていた店主の甥の嫁と心が通うようになってきた。コンテストで応募された作品を町人全体で読んで決めようとするうちに町にも活気と明るさが出てきた。しかし、そんな時、事件が起こり、パーシーは命を落としてしまう。パーシー亡き後もコンテストは続行され、乳飲み子を抱えた若い母親に優勝者として店が贈られる。

ほんの小さな行き違いと決めつけや誤解でパーシーは命を落とすことなる。パーシーの人生を思うとあまりに短く、不幸と言わざるを得ないが、パーシーの存在があったからこそ町は明るく前向きに生まれ変わることができた。最後はハッピーエンド。

若い人にも勧められる映画。

syocoa95