劇場公開日 1953年9月5日

「聖ペトロより ネロが… 気になる」クオ・ヴァディス(1952) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5聖ペトロより ネロが… 気になる

2019年6月27日
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ポーランド人作家による 歴史小説が原作
キリスト教文化圏であるので、
弾圧した ネロに対する評価は低い
(ローマ帝国は 本来、多神教である)

聖ペトロの「殉教」も理解出来るし、
ネロも 暴君というより、変人扱いで 面白かった
(ユスチノフの演技に 注目してしまう!)

ネロを そそのかしていたのでは?と言われる
妻ポッパエアも、豹を従えて 華麗に登場

恋物語の主人公ふたりが 多難な為、ヴィシニウスの叔父ペトロニウス(サテュリコンの作者と言われる)と女奴隷のロマンスも 語られるが、なんだかな…
彼は 享楽的な生活に身を捧げた人物なので
純愛仕立てに、抵抗を感じてしまう…

歴史モノの例に漏れず、大味な気もするが、
見せ場が 次々と用意されていて、飽きさせない
昔の映画の エキストラの贅沢な使いっぷりにも、
感心させられる
奴隷役の エリザベス・テイラー、
ソフィア ・ローレン、発見できず!

jarinkochie