「ドイツ表現主義の代表作とされてはいるが、 らしさはそれほど感じない」吸血鬼ノスフェラトゥ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ドイツ表現主義の代表作とされてはいるが、 らしさはそれほど感じない

2018年8月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

表現主義とは印象主義との反語
見たままではなく、内面の感情を表現する事に力点を置く、つまり後のシュルリアリズムに通じる
絵画で言えばキュビズムが時代や考え方に通じると思う

伯爵が棺からまっすぐに起き上がるシーンは、誰もが知っている名シーンだ
またその吸血鬼のビジュアルも
なぜなら幾多の映像作品でオマージュされ引用されまくってきている超有名なシーンだからだ
その後のありとあらゆる映画に影響を与えていると思う

かといってそれが表現主義的な表現かどうかは別問題だ
物語もそれが表現主義に通じるのかというと首をかしげてしまう

本作はドイツ表現主義の代表作とされてはいるが、らしさはそれほど感じとれない

あき240