傷ついた男

劇場公開日

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解説

野性的で危険な雰囲気を漂わせる男に思いを寄せる、繊細で孤独な青年の危険な“恋”の物語。「ラスト・オブ・モヒカン」などの出演作や「蘭の肉体」などの監督作で知られるパトリス・シェローが、当初予定されていたジャン・ジュネの「泥棒日記」の映画化を断念した末に、その精神を生かしたオリジナル企画に変更。小説「ぼくの命を救ってくれなかった友へ」で知られ、九一年にエイズで死去した作家・写真家のエルヴェ・ギベールと共同で脚本を執筆し、監督を手がけた。製作は「愛と宿命の泉」などの監督として知られるクロード・ベリ。撮影は一連のダニエル・シュミット作品や「満月の夜」のレナート・ベルタ。音楽はフィオレンツォ・カルピが担当。主演は「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」のジャン・ユーグ・アングラード。共演は「季節のはざまで」のヴィットリオ・メッゾジョルノ(フランス語の吹き替えは「グリーン・カード」のジェラール・ドパルデュー)、「髪結いの亭主」のローラン・ベルタンら。「ポンヌフの恋人」のドニ・ラヴァンが脇役で出演。

1983年製作/フランス
原題:L'Homme Blesse
配給:ケイブルホーグ

ストーリー

ある地方都市の郊外に住む孤独な一八歳の青年アンリ(ジャン・ユーグ・アングラード)は、駅でボスマンという太った男(ローラン・ベルタン)に後をつけ回され、トイレに逃げ込む。そこへ野性的な容貌の男ジャン(ヴィットリオ・メッゾジョルノ)が現れボスマンを叩きのめす。ジャンはアンリを抱擁し、彼はこの暴力的な男に強く引かれる。数日後、ジャンと再会したアンリはジャンが同居しているエリザベト(リザ・クロイツァー)の家に行く。そこでジャンに教えられたとおり、アンリは町で出会った行きずりの老人とホテルに入るが、ことが起こる前に助けると言ったはずのジャンは来なかった。アンリは焦燥にかられ、痛々しいほどにジャンの愛を求め、さまよい歩いた。ジャンの服を着て駅に行った彼は、見知らぬ少年と熱いキスをかわし合う。アンリはジャンと何度か会ううちに、次第に攻撃的に、暴力的な欲望にとりつかれていった。そして、またジャンはアンリの前から消え去り、彼は狂ったように捜し求める。やがてジャンがボスマンの屋敷に居るところに出くわす。ジャンはアンリに気があるボスマンに見せつけるようにアンリを抱くふりをする。数日後、アンリはジャンの首を締めて殺し、死体を抱き締めるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第36回 カンヌ国際映画祭(1983年)

出品

コンペティション部門
出品作品 パトリス・シェロー
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