劇場公開日 1951年11月2日

「ジョン・ウェインの本当の高い演技力と誰もが知る主題歌を聴けるだけで観る値打ちがある」黄色いリボン あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ジョン・ウェインの本当の高い演技力と誰もが知る主題歌を聴けるだけで観る値打ちがある

2019年6月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ジョン・ウェインが退役直前の老大尉役を好演
彼の演技力が本作は優れていたことを証明している
誰もが知る軽快な主題歌だけで心が踊る

暴走する駅馬車、モニュメントバレー、騎兵隊の突撃、インディアンの襲撃
それらを美しいカラーで観ることができる
同じジョン・フォード監督のあの名作「駅馬車」がカラー作品であったなら、どのような美しい色彩であったのだろうかを本作から感じることができる
単にカラーフィルムで撮ったものではない
騎兵隊の青い制服とモニュメントバレーの赤い荒野の対比などため息がでるような色彩だ

西部劇そのものではあるが戦いやアクションがテーマなのではなく、世代交代に直面しつつ、最後の最後まで責任を果たそうと奮闘し前進していく主人公、そして彼を取り巻くそれぞれの群像を描くことが全体を貫くテーマになっている

黄色いリボンは歌詞にある通りの意味
1973年の大ヒット曲幸せの黄色いリボンの元ネタ
邦画の幸せの黄色いハンカチはさらにこの曲からの翻案
つまり本作から見れば孫にあたることになる

こうしたことだけでも本作は一般常識として観ておく値打ちがある

あき240