劇場公開日 1975年7月12日

  • 予告編を見る

「リアリティある設定が無くては…」ガルシアの首 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0リアリティある設定が無くては…

2021年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

正直を言って面白くは無かった。
リアリティ感の不足、意味不明描写も多く、
監督の独りよがりの作品に感じた。

全てが中途半端。

主人公が将来の希望としたはずの恋人の
映画中盤での殺害による早過ぎる退場も、

メキシコのボスや依頼組織の幹部に合わせる
際に、主人公に銃を持たせたままという
リアリティの無さ、

大勢に銃撃されているのに何故か
主人公には銃弾が当たらないシーン、

せっかく巨大な悪の組織を重層的に描いて
いるのに、そのボス等が主人公に簡単に
撃たれてしまう等、組織の強大さの
描写に一貫性を感じない。

従って、主人公の活劇が、
ストーリー展開のための
安易な手法としか受け取れない。

「ワイルドバンチ」のような悲壮感漂う
バイオレンス描写も後退してしまった感だ。

主人公の恋人を奪われたことへの怒りと
彼女の元彼へのこだわりを中心に描いた
ものとしても、一定のリアリティは必要だ。
それを描ききれるのであれば、
悪の組織への対応において、途中の段階での
主人公の挫折でもかまわないはずだ。

どうしてもボスの娘の「彼を殺して!」の
場面が欲しいのなら、もう少し
リアリティのある設定を考えて欲しかった。

この作品は、主人公の思索の軌跡を描こうと
したものの、観客の受け狙いのための
必要以上のリアリティを欠いた
アクション場面の設定が、本筋を軽んじて
しまった作品としか私には思えなかった。

KENZO一級建築士事務所
kossyさんのコメント
2021年5月28日

KENZO一級建築士事務所さん、おはようございます。
リアリティについては、無いほうがいい場合もありますよね。
あまりにも暴力描写が酷ければ、架空のものであってほしいとかの・・・

フォローに関しては、他のSNSと違ってタイムラインが流れるわけでもないし、フォローした人が何のレビューを書いたか、どの映画にチェックインしたかを探しやすくなるだけでしょうか。
あまりフォロー数を増やすと、それすら面倒くさくなってしまいますw

kossy