劇場公開日 1990年3月9日

狩人の夜のレビュー・感想・評価

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5.0LOVE & HATE‼️

2024年1月28日
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悲しい

怖い

興奮

この作品はおとぎ話‼️幼い子供たちを狙って悪いオオカミがやって来る。そんなオオカミを退治したのは、子供たち自身と彼らに優しく寄り添う老婆だった‼️いつの世も絶対悪を打ち倒すのは、屈強なヒーローではなく、社会的に弱い立場の人間たち‼️そんな現在のおとぎ話をダークファンタジー風にスリルとサスペンスたっぷりに描いた超傑作で、ホントに大好きな映画‼️右手に「LOVE」、左手に「HATE」の刺青をして、愛とか憎しみについて説教する冷酷非情なニセ伝道師ロバート・ミッチャムの演技が超サイコで怖過ぎる‼️金を隠したまま死刑になった刑務所仲間の未亡人シェリー・ウィンタースに言葉巧みに近づいて、結婚して殺し、金を持って逃げ出した幼い兄妹をじわじわとうすら笑いを浮かべつつ追いつめ、さらに子供たちをかくまった老女リリアン・ギッシュと対決する‼️昔話を語り始める老婆のような冒頭のリリアン・ギッシュのモノローグ‼️子供たちに近づくミッチャムの影の演出‼️水の中を水草とゆらゆら揺れるシェリー・ウィンタースの死体の髪の毛の美しさ‼️カエル、ウサギ、キツネ、フクロウ、蜘蛛の巣の中を子供たちが小船で必死に逃げるシーンの寓話性‼️ミッチャムが夜な夜な「頼れ、頼れ」と反復歌唱する不気味なシーン‼️ミッチャムとリリアン・ギッシュが聖歌を唱和するシーンなど、印象的なシーンの連続で、チャールズ・ロートンは俳優としてだけではなく、監督としても超一流だったと痛感させられました‼️ホントに監督作がこの一作で終わったのが惜しまれる‼️願わくばあと数作、ロートン監督作を観てみたかったです‼️

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活動写真愛好家

4.0影を使った演出の見た目の良さ。 童話の様な風景 ロバート・ミッチャ...

2023年8月9日
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影を使った演出の見た目の良さ。
童話の様な風景
ロバート・ミッチャムの魅力的な悪役像が魅力的だった。

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madu

4.0よくできた風刺映画

2022年11月1日
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スパイク・リーの『ドゥ・ザ・ライト・シング』に出てきた左手にHATE、右手にLOVEの刺青が入った黒人がいたが、あれの元ネタが本作らしい。兎にも角にもキャラクタービジュアルという点においてロバート・ミッチャム演じるパウエルほどビビッドで記名性のある登場人物にはなかなかお目にかかれない。HATEて…LOVEて…最初に思いついた奴天才すぎるだろ…紳士的な慇懃さの中に生来の暴力性がふと出来する情緒不安定な感じも印象的だった。

物語はフィルム・ノワール的なサスペンスに始まったかと思えば、徐々にファンタジックで教訓的な御伽噺へと軟化していく。

しかしパウエルだけはそのグラデーションに一切従属することがない。野山を駆ける可愛らしい動物たちや嘘くさいほどに美しい星空や孤児をかくまう優しい老婆との交流などが生み出す心地よい調和の中にも絶えずその怪しい影をちらつかせ、終いには剥き出しの暴力でもって兄妹から強引に遺産を奪い取ろうとする。御伽噺のようにうららかな空間に唐突な暴力が閃く露悪的な構成は、言うなればハリウッドのヤン・シュヴァンクマイエルといった具合だ。

その後、パウエルは意外にもあっさりと警察に捕まる。しかしパウエルが作中にばら撒いた悪意はそこで途絶することがなく、今度は彼の死刑を望む街の人々へと決定的に伝播してしまう。しかし映画はそうした負の連鎖に意図的に背を向け「家族みんなでクリスマスパーティー」というカリカチュアライズされた平和と団欒の中でほとんど強引に幕を閉じる。

本作を当時のハリウッドが認めなかったのもよくわかる。本作は黄金期のハリウッドが豊かな物語によって隠匿してきた死や悪意や不条理といったものごとを、不可解で軽薄な物語を敷設することによって故意に滲出させているからだ。老婆が明らかにカメラ(=我々)の方を見つめながら「子供の忍耐力はすごいんです」などと頓珍漢な作品総括を述べるラストシーンなんかはものすごく策略的だ。

もう一つ印象的だったのは、父との誓いに従って遺産を守り続けてきた兄が、警察に押さえつけられ喘ぎ苦しむパウエルを見て「もういいよ!お金なら全部あげるから!」と泣き出すシーンだ。「父との誓いの死守」という映画的カタルシスを手放してまで眼前の暴力を否定しようとする彼の姿勢は、美しい物語のためであればどんな犠牲も厭わないハリウッドの精神性のまさに対極にあるものだといえる。

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因果

3.5再評価モノは評価高めだね

2021年12月12日
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「再評価」という事前知識で観てる人が殆どだろうから点数はゲタ履いてますね。「捜索者」と同じ。
確かによくできたサスペンスだし、ミッチャム君のサイコパス演技とキャプラ君的ファンタジー映像が同衾しているもの珍しさはあります。
でも、そんなにいきり立つほどの傑作ではない。通常取扱面白映画のひとつです。
あと、聖書の文句がどうやらキーワードらしいので信者じゃない私にはそこんところはわかりません。

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越後屋

1.0ロートン、「情婦」名演技前の唯一の監督作品

2021年2月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

久々に退屈な映画を観た。
何の盛り上がりも無い、平板な作品だ。

チャールズ・ロートンは素晴らしい俳優で、
ビリー・ワイルダーの「情婦」の名演技
は忘れられない。

しかし、監督として携わったこの作品は、
構成の悪さは元より、
説明不足と不自然さが満載の印象だ。
彼が監督業にはとんと才能が無いことを
如実に証明してくれた作品
といってよいだろう。

監督としての映画活動をこの一本で終えた
ことは、彼の選択だったのか、
強いられた結果だったのかは分からないが、
この映画の次の名演技作品が「情婦」だった
と考えると、正しい判断だったな、
と思わせてくれる作品だ。

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KENZO一級建築士事務所

5.0草創のクライムドラマ

2020年7月11日
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かつて著名文化人たちが映画ベスト自選をすると、かならず筆頭にあがるのが市民ケーンだった。天井桟敷の人々やジャンルノアールなど仏古典映画がそれに続いた。まぼろしの市街戦も文化人御用達の人気作だった。いまはどうなるのだろう。多様になって、昔みたいな統一感はなくなると思う。

文化人の選評には気取りが入る──と思う。完全主観では選ばない。気位の高い文化人は「え!こんなの好きなの?」と思われてしまわないために、大なり小なり客観性を差し挟むわけだ。それゆえ、市民ケーンに罪はないが、昔は誰でも市民ケーンだった。

この映画も文化人の選でときどき挙がった。選に順位をつけるなら、私だったらこれを市民ケーンよりも上に挙げたい。

昔初めて見たとき、高校時代読んだマークトウェインのハドリバーグの町を腐敗させた男を彷彿とさせた。因果応報のドラマで、民族や習慣を超える普遍性がある。
また、その後に見た数々の映画がこの映画を彷彿とさせた。
時代を超え、黒澤明に比肩する影響力があると思う。

監督はチャールズロートン。
私は古い映画で、繁くこの俳優を見た。
肥満体型で腹黒そうな顔つき。
狭量な代官みたいな役が多かったが、のち善玉を演るようになった。スパルタカスや情婦をよく憶えている。出演作多数で、こっちで言えば殿山泰司みたいな印象的なバイプレーヤーだった。

驚いたことに監督作はこの一作のみ。もっと驚いたことに当時、興行も批評もぜんぜんだめだったらしい。オーソンウェルズのTouch of Evil(1958)みたいな感じだろうか。世の中には、時間の経過、または慧眼によってしか見いだされないホンモノがある──と思う。

この映画でもっとも象徴的なのは、えせ伝道者ロバートミッチャムの手。
親指を除く、示中薬小、4本の拳に書かれた文字。
左がHATE、右がLOVE。
後にパンク系ファッションで定番化したタトゥはここが出典である。
今では一般的なサイコキラーが跋扈するクライムドラマもこの映画が創始である。
ロバート『スリーピーアイ』ミッチャムの飄々とした殺人鬼は映画の古さをまったく感じない──これにはいささかの誇張もない。

マイケルケインのアルフィーに出ていたシェリーウィンタースをよく憶えている。よく見た女優だが、たいていどこで見ても肥えていて、春川ますみあるいは高瀬春奈のようなキャラクター。この映画では生真面目な未亡人役で、のちのバンプな路線を想像できない。

リリアンギッシュに始まるこの映画はリリアンギッシュで終わる。
暴力と無知から子供たちを救う里親役で、賢く、慈愛に満ち、勇敢。
1916年(!)のイントレランスに出演した世紀の女優の有終を飾った。

美しい撮影とドラマツルギーのお手本。
魅力は底なし、つねに新しい発見がある必携の映画だと思います。

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津次郎

3.5孤独な狩人

2018年6月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

子供は誰よりも強く、守ってあげなければならない。本作には、そんな主張がある。強いから、守ってあげるとは、矛盾している様だが、王族や各界の大物も強いからこそ、守られている。逆に言えば、誰にも守られていない者は弱い。本作の悪役や、現実の生活でも、悪事をして自慢顔の者は誰にも守られていない事を誇るが、不要な者は誰にも守られず、弱い。

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ひろち

3.0愛と憎しみ

2018年1月11日
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鑑賞方法:VOD

怖い

単純

興奮

LOVE &HATEって刺青から勧善懲悪なR・ミッチャムが渋くて怖いと思いきや案外マヌケで!?

妹は本性を曝け出したR・ミッチャムに恐怖を感じているのか?終始懐いている天然さが何か可愛い。

ボートでの逃亡が単調で退屈になるが色々な動物が登場するメルヘンな雰囲気と白黒の夜のドロドロした感じの映像のギャップにセンスが。

速攻で洗脳されてしまう奥さんや周りの人々に以外と頼りにならず肝心な時にぐでんぐでんな爺さん。

悲惨で残酷な物語だけど不思議とコミカルで最後はホノボノとしてしまう。

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万年 東一

3.0LOVE+HATE

2017年12月4日
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鑑賞方法:VOD

怖い

1955年製作。ロバート・ミッチャム主演。
この当時に1ミリも同情の余地のない“悪”を描いているというのが凄い。

暗闇から登場するあの帽子姿、広い肩幅、渋く響きわたる歌声。デモーニッシュな魅力すら漂う。(紳士的態度で子供に接したのが裏目に出て逃げられちゃうのがちょっとお間抜けですが)
幼い兄弟が救われるラストにはホッとした。

テンポの良い展開とコントラストの効いた画面など映画的にも優れてた。色んな要素がコンパクトに詰まった原石のような映画。

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散歩男

3.5古臭い感じがかえって怖さを醸し出す

2016年11月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、CS/BS/ケーブル

ロバート・ミッチャムの怪演が不気味。古臭い感じだがそれが今観るとかえって効果的。久しぶりのリリアン・ギッシュもさすがの存在感。ストーリーよりも雰囲気を味わう作品だった。

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tsumumiki