劇場公開日 1998年5月2日

「良かった」ガタカ どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良かった

2023年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

日本だったらNHKが作りそうなSF小品。valid or invalidの二項対立で区分される近未来世界の設定は、さすがに今となっては単純すぎて古めかしく思える。ただ、抑制的な語り口と美術がかっこよくて、全編にわたり隙間なく雰囲気を醸し出しているのがいい。そして低予算企画でも、俳優の層の厚さがやはりハリウッド映画。アラン・アーキン、アーネスト・ボーグナイン!ゴア・ヴィダルは何かしら本作の世界観へのシンパシーがあって出演したのだろうか。主要登場人物3人組も良くて、特にユマ・サーマン、美しい。
ひとつ分からなかったのは、あれが管を這わす為の人工造作物だったのか、ということ。

どんぐり