劇場公開日 1999年8月28日

「ケイト・ブランシェットに尽きる」エリザベス bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ケイト・ブランシェットに尽きる

2022年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

少女時代からいくつもの試練を超えて、大女王になっていくプロセスで表情や言動の移り変わりが。特にラストの能面のような無表情がすごく良い。
エンターティメントとしても楽しめる。所詮、貴族階級で貧困など知らない階層で、庶民感覚からは外れていて癪な部分は多いけど、舞踏会やパーティ、豪華な衣装、こいつらは美しかったし。豪華なローブと十二単がなぜか重なり、女性の着飾る美しさ一つの様式を感じた。
カトリック教会の権謀術数、各国大使の暗躍、女王を取り巻く議会とのやり取りは、作品の底辺に漂うような重い空気で、緊張感を維持していると思う。これが、ケイト・ブランシェットとうまくかみ合っているなあ。

Bluetom2020