エミリーの未来

劇場公開日:

解説

戦後のドイツを舞台に3代にわたる女性の生き方を描く。監督・脚本は「ドイツ・青ざめた母」のヘルマ・サンダース・ブラームス、撮影はサッシャ・ヴィエルニー、音楽はユルゲン・クニーパー、録音はギュンター・コルトヴィッヒが担当。出演はブリジット・フォッセー、ヒルデガード・クネフほか。

1984年製作/西ドイツ・フランス合作
原題:L'Avenir D'Emily
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1987年5月30日

ストーリー

イザベル(ブリジット・フォッセー)は、ベルリンを飛び立つ飛行機に乗った。その同じ機内に人目を逃れるようにして座席を占めた男がいた。女優であるイザベルは狂おしい撮影の日夜を終えて、フランス北部の小さな町にあるわが家に帰るところだった。そこには、祖父母に預けた4歳になる一人娘エミリー(カミーユ・レイモン)が彼女を待っていた。そのエミリーの父とはとうに別れているイザベルだった。久しぶりに娘を迎えたドイツ人である母親ポーラ(ヒルデガード・クネフ)には、やさしさがこもっていたが、元フランス軍人だった父シャルル(イヴァン・デニ)の言葉にはどこかトゲがあった。女優として地位を築いているが、そのかたわらで男性遍歴を続ける娘に対して許せない感情がしこりになっていた。その夜おそく、早速彼女に電話が入った。共演したばかりの男優フリードリッヒ(ヘルマン・トロイシュ)からだ。同じ飛行機で彼女の後を追って来て、町のホテルの一室で待ちわびていると熱っぽく訴える。断わりきれない誘惑の声。いつしか、彼女は寝静まったわが家を抜け出て、その足は男のホテルへと急いでいた。明け方近く、家に戻ったイザベルを迎えたのはポーラだった。奔放に生きる娘を見て、彼女の嫉妬心がうずいたのだろう。その母もかつては女優を夢みていたことがあったのだ。が、一方、イザベルは、疲れ果ててる女優生活よりも、エミリーとの平凡な生活を望んでいた。エミリーと山へ休暇を過ごしに行く話もきまるが、その直後、電話が鳴った。ベルリンの撮影所から、ラスト・シーン撮り直しのための呼び出しの電話だ。やむなく急拠空港に向かうイザベル。空港まで送りに来たエミリーは、母に向かって叫んだ。「ママ、山羊さんのお国へ行くのよ。指きりゲンマンよ」……。

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