「サンタナやスティービー・ワンダーがまだ、若僧の頃の話」ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5サンタナやスティービー・ワンダーがまだ、若僧の頃の話

2022年2月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

ロックフェスティバルって言うが、カントリー、とかフォークソングのフェスティバルだと僕は思う。ジョーンバエズはロックではないでしょ。
日本で昔、ロックンロールだぜえって叫んでいた奴がいたと記憶するが、そもそも、ロックンロールってなんだ?
まぁ、音楽を分ける必要なんてないと思うが。

僕が中1の頃、淀川長治さんがこの映画を解説していたのを思い出す。解説を聞いて、見たいな。と思ったが、結局、あれから、50年して初めて見る。

色々な有名なバンドやシンガーは出ているが、50年経って思うことは、やはり、出演者の多くは実力はあっても、伝説のバンドばかりだと言う事だ。つまり、商業主義からは取り残されたバンドが多いと言う事だ。メインの曲を歌うクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングを知っているのは、かなりフリークだと思う。僕は一曲しか聞いたことない。小さな恋のメロディーの最後の曲。

まぁ、サンタナ、ジョー・コッカー、ジミーヘンドリックス、ジョニスジョップリンだけでも充分だろうが。何か欠けている。それは、黒人のミュージシャンと黒人の観客なのだと思う。

黒人は公民権運動とベトナム戦争で、それどころではなかったのかもしれない。アメリカ対ベトナム戦は、この後、約5年続くが、白人は、平和を叫ばないと、その地獄へ自ら行かねばならない。その退廃感がヒッピー文化を産んだのではと僕は考える。だから、この映画もその路線だと思う。決して、世界平和を望んでいるようには見えない。残念だけれども。
しかし、最後のジミーヘンドリックスのギターはやはり、超絶なのだと思う。まだヘビーメタルなんてなかった時代の演奏。凄いと思う。但し、個人的には、カルロスサンタナが好き。
同じ時期に黒人達は、別のフェスティバルを開催していたと、サマー・オブ・ソウルを見て初めて知った。
ジョニスジョップリンって、ビリー・ホリデイに影響受けてますよね。ネットで調べた。やっばりね。彼女の残念なのは、ジョニスジョップリンに影響を受けたシンガーがいないことだと思う。孤高の人って事。それだけに凄い人なのかもしれない。

マサシ