劇場公開日 1984年7月7日

「☆ ハラハラドキドキ、連続活劇のお手本」インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5☆ ハラハラドキドキ、連続活劇のお手本

2015年11月6日
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鑑賞方法:映画館

敵役が前作『レイダース』のナチスからインドの邪教集団へと変わったことにより、全体的にオカルト色が強くなり、子供向けにしては残酷すぎたり、グロく感じられるシーンが増えた。
また悪人たちが魔力を持つサンカラ・ストーンを発掘する為に、村から連れ去った子供たちを奴隷として働かせていることも合わせて、スピルバーグ自身は失敗作だと認めている。
だが私個人はシリーズの中で一番好きですね。
手に汗握る冒険活劇の醍醐味が全てここに詰まっているからです。
更にアクションシーンと、ギャグのタイミングも絶妙ではありませんか。

例えば洞窟内で繰り広げられる、ジェットコースターに乗っているかのようなスリルに満ちたトロッコ・チェイスのシーンは、その白眉だと言える。
サンカラ・ストーンを無事に奪回し、トロッコで逃げるインディたち。
だが、その先にはレールがない。
しかも、トロッコのブレーキは先ほど相棒のショート・ラウンド少年が壊してしまっている。
仕方なくトロッコの前に回り込んだインディは、靴底を車輪に押し当ててブレーキをかけ、トロッコをすんでのところで止めることに成功。
まさに危機一髪である!
大喜びする一同。
だが、車輪との摩擦熱により靴底から火が。慌てふためいたインディは「水をくれ!」と大騒ぎ。
そこへ追っ手が放った大量の水が、洪水の如く押し寄せて来る。
皮肉にもインディたちは、今度は鉄砲水の脅威にさらされてしまうのです。
[ピンチ→ギャグ→ピンチ]のこれら一連のシークエンスは、もう見事しか言いようがない。
もう何度も見ている本作ですが、このレビューを書いているうちに、また見たくなって来ました。

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みつまる。