「シラノ・ド・ベルジュラック」愛しのロクサーヌ　みつまる。さんの映画レビュー（感想・評価）

自分の容姿にコンプレックスを抱えている男性諸君は、きっと勇気を与えてもらえると思うロマンチック・コメディの小品。
本作の主人公は、人並外れた大きな鼻の持ちである消防署長。
勤勉で明るい性格の彼は、町の誰からも愛されていました。
そんなある日のこと、町のバーでデリカシーのない大男から"デカ鼻"とからかわれ、喧嘩をふっかけられます。
彼に向かって言ってはいけない一言だっただけに、周囲は一瞬にして静まり返ってしまいますが、そんな時でも彼は向かっ腹を立てることもなく、持ち前のウィットに富んだユーモアで相手を打ち負かしてしまうところが痛快です。真の大人の流儀ってやつですかね。
この２０本もの自虐ネタを含んだアメリカンジョークがなかなかよく出来ていました。
スティーヴ・マーティン主演作品の中でも、一番のお気に入りである所以がこのシーンですね。
自分に自信が持てなくて恋をすることに臆病になってしまっている方に是非オススメしたいです。