1969

劇場公開日:

解説

戦争という悲劇が暗い影を落としていた1960年代を背景に、現実に対峠していく若者の姿を描いた。主人公を演じるのはブラッドバックの一員であり、「ヤングガン(1988)」などにも出演したキーファー・サザーランド。共演は「レス・ザン・ゼロ」のロバート・ダウニー・ジュニア、「ビートルジュース」のウィノナ・ライダー。監督・脚本は「黄昏(1981)」の原作・脚本でアカデミー賞を受賞したアーネスト・トンプソンであり、これが彼の第一回監督作品となっている。

1988年製作/アメリカ
原題:1969
配給:シネマランド
劇場公開日:1989年5月29日

ストーリー

1968年、高校を卒業したラルフ(ロバート・ダウニー・ジュニア)とスコット(キーファー・サザーランド)は、ヒッチハイクで故郷に帰った。家族との懐かしい再会もつかの間、ベトナム戦争が勃発、スコットの兄ダニーが出征することになった。戦争に否定的な二人は、本を読んだり、麻薬に手を出したり、ヒッピーまがいの放浪生活を続ける。戦争が現実のものとなって二人の目前に迫ってくると徴兵から逃れるために役所に忍び込み、戸籍を盗み出そうとした。ところが計画は失敗し、ラルフだけが逮捕される。悲しみに打ちひしがれたラルフの妹ベス(ウィノナ・ライダー)とスコットはカナダへ逃れたが、ベスはスコットの現実逃避的な考え方に疑問を感じるようになった。ベスによって初めて開眼したスコットは故郷へ帰るが、そこで彼を待ち受けていたのは、ダニーの戦死の知らせだった。軍人が参列している葬儀の席上、スコットは戦争反対と戦争に反対する自由を唱え、投獄されているラルフの釈放を求めた。ラルフは釈放されたが、彼らの戦いはこれからだ。

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