劇場公開日 2016年10月8日

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アルジェの戦いのレビュー・感想・評価

全20件を表示

4.5現代の大監督たちに影響を与えた記念碑的一作

2018年8月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

1966年に公開され、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲得するほか、世界中で高く評価された一作。あれからが50年、ドキュメンタリー・タッチのモノクロ映像がもたらす衝撃は今なお微塵の色褪せも感じさせない。登場人物たちの怒り、焦燥などをクローズアップで克明に捉えるカメラワークも徹底しているし、何よりも街のあちこちで時限爆弾が炸裂するテロ場面などは、よくもこれほどの迫真のリアリティで描けたものだと感心する一方、世界の歴史や現実を突きつけられたかのようで心が凍りつくのを感じる。

今をときめく大御所の中には本作を信奉してやまない人も多数存在する。例えばアルフォンソ・キュアロンはその筆頭だ。未来世界をドキュメンタリー・タッチで描いた『トゥモロー・ワールド』の冒頭のテロ爆破などを見比べてみると、そのあまりの影響ぶりに頭をなぶられたような衝撃を受けるはず。映画史を紐解く上でも重要な一作と言えるだろう。

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牛津厚信

4.5革命が自分自身を映画化した作品

2026年7月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

まず驚かされるのは、これが本当に劇映画なのかと思うほどの映像のリアリティです。ほとんど記録映画のように見えますが、実際には再現された劇映画であり、ロケ撮影と現地の人々の存在感によって、まるでその場に居合わせたような迫力があります。特に終盤の群衆の場面は、演技なのか現実なのか分からなくなるほどで、映画としてのスケールに圧倒されました。

この作品の特異なところは、単にアルジェリア独立戦争を題材にしているだけではなく、実際に革命を主導した側の人間が制作に関わり、自分に近い役まで演じていることだと思います。つまりこれは、後世の作家が歴史を振り返って作った映画というより、革命の当事者が、自分たちの革命の意味を映画として世界に示した作品です。

その意味では、この映画自体がアルジェリア独立戦争の一部になっているように感じました。銃や爆弾による戦いは終わっても、その革命をどう記憶するか、どう世界に伝えるかという戦いは続いている。この映画は、まさにその記憶と正当性をめぐる戦いの中にある作品だと思います。

内容としては、アルジェリアがフランスから自由を勝ち取る革命の物語ですが、単純な善悪では描かれていません。FLN側は自由のために暴力を使い、フランス軍は秩序維持のために拷問や裁判なしの処刑を使う。どちらも自分たちの理屈の中では合理的に動いているため、かえって暴力の連鎖が止まらなくなる怖さがあります。

特にマチュー大佐の描き方が印象的でした。彼は分かりやすい悪役ではなく、非常に冷静で知的な人物として描かれています。だからこそ、フランスがアルジェリアを保持しようとするなら、どこまで非人道的な手段を取ることになるのか、という矛盾がはっきり見えてきます。

フランスは自由と革命を国家の根本に置いた国であるにもかかわらず、アルジェリア人が同じように自由と独立を求めると、それを弾圧しなければならない。この構造が非常に皮肉で、この映画の核になっているように感じました。

フランス軍は戦術的には勝利します。FLNの組織を壊滅させ、アリ・ラ・ポワントも殺します。しかし、それによって民衆の中に残った火までは消せなかった。軍事的には勝っても、政治的には敗北している。この映画は、その逆転を非常に冷静に描いています。

アルジェリア側の視点に立った作品であることは間違いありませんが、単なるプロパガンダにはなっていません。フランス側の論理も、FLN側の暴力も隠さずに描いているからこそ、今見ても強烈な作品になっているのだと思います。革命を描いた映画というより、革命が自分自身を映画化したような、非常に特殊で力のある一本でした。

鑑賞方法: Blu-ray (4Kリマスター)

評価: 93点

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neonrg

5.0独立から数年後、当事者たちが挑んだ「二度目の闘争」

2026年3月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

観る者に歴史の重圧をそのまま突きつける作品だった。
解放を目指す側と、それを抑え込もうとするフランス側。双方の視点が冷徹なまでに描かれ、その凄まじさに休み休みでなければ直視できなかった。

多くの犠牲を払って国の独立まで闘う様子が、
リアリティのあふれる映像で映し出されていた。

何より、かつての戦士や市民がエキストラとして出演していることに、深い敬意を抱く。
独立からわずか数年後に撮影され、画面に映る人々の表情には演技を超えた「記憶」が宿っている。彼らにとって、あの撮影は単なる再現ではなく、自分たちの痛みを世界に知らしめるための二度目の闘争だったのかもしれない。
​拷問や爆破のシーンを、実際にそれを経験したり、目撃した人々が演じる。その勇気には言葉を失う。
映画的な演出を超え、勝利の喜びだけでなく、失ったものやトラウマ、深い虚無感までもがスクリーン越しに伝わってくる。

物語の終盤、それまで静観していた、あるいは混乱を避けていた一般市民が、緑と白に、赤い月と星を描いた手作りの国旗(アルジェリア国旗)を掲げて街を埋め尽くすシーンは圧巻だった。​「個人の蜂起」から「民族の意志」へと移行していくあの光景には、鳥肌が立った。

当時のフランスが映画祭での上映を阻止しようとしたという逸話も、この作品の持つ批判力の強さを物語っている。単なる戦争映画ではなく、権力・抑圧・記憶の問題を孕んだ「文化的な事件」として捉えるべき一作。

今自由でいられることが有り難いと思わずにはいられない。

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YouKhy

4.0革命論

2025年12月30日
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「勝利を決めるのは民衆の行動だ-革命を始めるのは簡単でない、続けるのは困難で、勝つのはさらに困難だ。だが本当の困難が始まるのは戦いに勝利した後だ」
その後は描いてはいないので、調べる訳であるが、ここには描かれていないフランス国論の分裂や戦後のアルジェリア国内での粛清など一筋縄ではいかない。歴史においては勝者など誰もいないのかもしれない。
ドキュメンタリータッチの活きた緊迫感ある映像に魅せられる。フランス軍の中佐の長い躯体にベレー帽を斜めにかぶる姿が凛々しい。

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Kj

4.0フランス史上に残る汚点。

2025年11月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

難しい

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孔明

4.5【”我らに自由を!”アルジェリア独立を求めるレジスタンス達と、支配国フランスから派遣された”ナチスドイツと戦った”マチュー中佐率いるフランス軍との攻防を物凄い熱量と緊迫感で描いた作品。】

2022年2月21日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

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NOBU

5.0独立の高揚感の中で撮られた名作中の名作では…

2021年12月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

多分3回目の鑑賞だが、
私の理解を遙かに凌駕している。
一体どのように撮影したのか、
あたかもアルジェの市民全員が
キャストであるかのような映像が続く。
まだまだ独立から日も浅く、
当時の高揚感が溢れている中での
市民総出の撮影だったのではないだろうか。

この映画、フランス資本ではなく
イタリアとアルジェリア資本の作品なのに
台詞がフランス語とアラビア語であること
も、興行の観点から
何かと英語ベースで製作されることの多い
現代とは異なるし、
FLN側にも悲人道的な戦いがあったこと
からも逃げない描写も含め、
それらもドキュメンタリータッチとの
評判の要素なのだろうが、
充分にドラマ性も感じた。

この作品ではアルジェリア独立に関して
改めて色々なことを知ることが出来る。
まず驚かされたのがギロチン刑だったが、
調べてみるとフランスでも
1981年まで採用されていたとのことで
フランスの支配地だったアルジェリアでは
当然だったと納得した。
また、FLNとフランス駐留軍と戦いでは、
テロとその鎮圧の争いだけでは無く、
ゼネストでの国連への正当性宣伝争いや、
国連や住民への自らが味方であるとの
アピール合戦もあったことが描かれた。
そして、
爆弾テロは現代の中東における悲劇を、
また、楽勝のはずだとの将軍の発言にある
山岳部の戦いは
アメリカ映画「名誉と栄光のためでなく」を
思い出させた。

この作品の中の主役達がいなくなり
鎮圧されたかに見えた独立運動だったが、
最終的に独立を勝ち取る
市民・国民蜂起のラストシーンも
高揚感が溢れ感動的だ。

ドキュメンタリータッチへの評価以前に、
構成の上手さと驚くべき映像で描かれた
名作中の名作と再認識することが出来た。

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KENZO一級建築士事務所

4.5ニュース映画みたいな。

2020年8月4日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

フランスの支配下にあったアルジェリアで、フランス軍と独立を目指すアルジェリア抵抗組織との攻防を描いた話。
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革命とか学生運動の映画って、民衆(抵抗組織)の方に視点を置いて、権力(フランス軍)の方は徹底的に悪者として描くことが多いけど、この映画の視点は比較的中立。
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どちらに味方するでもなく、ひたすらカメラは起こったことを淡々と捉え続ける。戦争中ってニュース映像を映画館で流してたというけど、そのニュース映画みたいなんだよね。
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フランス軍のことも徹底的な悪として描かない。なんなら抵抗組織だって一般人を無差別に殺してるんだから悪。映画は悪は悪、善は善って単純だけど、完全な善と悪の二項対立じゃない所が現実で複雑だけど面白い。
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アルジェリアの独立を目指すことは良い運動だと思うけど、無差別にテロを起こすことはさらに復讐の連鎖を生むだけ。結果的にアルジェリアの独立運動は激しくなって独立を勝ち取ることに成功するんだけど、何か違うやり方がなかったのか。
.
今アメリカで起きてるデモも激化してて、新しい世代に違うやり方で世界を変えて欲しいって言ってる映像をニュースで見た。暴力なしで戦うには、私はSNSをうまく使えば武器になると思うんだよな〜.

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せつこん

5.0フランスが 正視出来ない戦争

2019年2月25日
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映画なのに リアリティーが有りすぎる
フランス軍とFLNの 迷宮の様なカスバでの攻防は 迫力がある
プロである軍隊に 潰されてゆく独立運動組織…

沢山の死者や拷問の映像にマタイ受難曲やグレゴリオ聖歌が 被さり涙が出る…
そしてモリコーネの有名な曲が心を 揺さぶる
イスラムの民への拷問が、キリスト受難に重なる

生活の為に 宗主国フランスに渡った北アフリカの人々の心が、決して同化しないのも解るような気がする

哲学の国(サルトルはFLN支持)を自負するわりには
無理解なフランス
支配層が欺瞞に哲学を利用している気がする

精悍なアリの強く真摯な瞳が、悲しい

利権(油田、天然ガス、領土拡大、など)の為に フランスは アルジェリアの文化とアイデンティティの喪失を 企むが、失敗する… 永遠に搾取出来るとでも、考えたのだろうか?

今、不安なフランス
2018年 マクロン大統領が (やっと)アルジェリア独立運動時の拷問での 仏政府の関与を認めている
彼等の ヴェールに対する恐怖は、
理解出来るが 自業自得という側面も
災いが 次の世代に 引き継がれなければ、よいが…

イタリア、アルジェリア合作の
歴史的な戦争映画に なりました

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jarinkochie

3.5勝利を決めるのは、民衆の行動だ

2018年5月16日
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悲しい

難しい

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shimo

3.5テロは戦っていない

2017年9月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

難しい

アルジェリアもテロを行ったが、テロは国際社会の理解を得られないと認めてもいる。ISや北朝鮮は国民の為に戦うとしつつ、教育を与えない、女性を虐げる、食料がなく飢えさせる等、実態は矛盾している。国民の為に戦うなら、相手国の応戦も国民の為だから、共通部分の相互理解から和解への道がある。自分の為に戦う者とは、相互理解はなく、殲滅しかない。

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ひろち

2.5アルジェ

2017年5月27日
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爆発シーンが、異様にリアル。
テロルの回路。

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pigeyes

5.0圧巻

2017年1月17日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

映画作品,というよりむしろアルジェリアの独立運動への関心から映画館へ足を運んだ。圧倒された。

フランス代表団の衝撃的なエピソード。いささか了見が狭いようにも思うが,そこまで神経を逆なでしてしまう秀作であったということであろう。

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kosei

4.0テロがリアルでした

2016年12月28日
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鑑賞方法:映画館

1966年頃の映画でモノクロですが、緊迫感がありました。群衆シーンもリアルでした。
長く植民地として支配しているにも関わらず、教育やインフラ、言葉などひどい差別があり、搾取があった事がわかりました。

アラブの春、ヨーロッパでのテロ、ISISの事など、この映画の世界と今の現実の繋がりにクラクラしてしまいました。

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Momoko

5.0凄い

2016年11月29日
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映像の中 一貫として流れる緊張感 それは無理な演出もなく 描かれるので リアルさを持って伝わる カメラは淡々と冷静さを失わない。 ドラマチックを排除してく事で 観る側 惹き込まれていく

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U-TA

4.0今だに続くフランスでのテロ

2016年10月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

救急車で無差別に乱射するシーンなんて近々にフランスで起こったテロを思い出してしまう。

どちらが悪くて残虐でみたいな感情論は皆無で淡々と事実を描いている本作を鑑賞している側は複雑な気持ちになる。

サッカーの親善試合も気楽に出来ない両国の今も拭えきれない感情が存在していて戦争は終わったがソレ以外は何も終わっていないのか?

映像に史実もさる事ながら音楽が素晴らしくて緊張感が際立つ。

ただ戦争映画のジャンルに置くだけでは済まない異様な何かが。

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万年 東一

4.0民衆自らが勝ち取った自国の「自由」

2016年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

民衆自らが勝ち取った自国の「自由」「独立」。
フランスの植民地であったアルジェリアの民衆たちが、自ら立ち上り「独立」「自由そして「希望」の言葉を勝ち得た姿が、鋭く描かれている。フランスへの恨みを込めたテロを
繰り返し起こしながら自国を自分たちものにする姿が、しっかり描かれている。
デジタルマスターオリジナル映画であり、モノクロ映画であるためか、リアルに描かれて
いて緊迫性を増幅させている。息つく暇がない。男も女も子供も一丸となってフランスへ
立ち向かう姿が映画作品とは思えない。
音楽担当が「ニュー・シネマ~」のモリコーネ氏であった
が、そんなにインパクトは感じられなかった。

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突貫小僧

5.0名作だな

2016年10月12日
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鑑賞方法:映画館

今も世界のあちこちで同じことが起きているんだろうな。
今のフランスのアラブ差別意識の源流を見た。

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こばりん

4.5総てのテロはノンである

2016年9月18日
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鑑賞方法:映画館、試写会

もう、50年も前となる1967年、 まだ子供だったが、 ヌーベルバーグやイタリア映画は好きでたくさん観ている。しかしこの年、ヴェネツィア映画祭金獅子賞が「アルジェの戦い」であったことは全く知らなかった。「気狂いピエロ」や「欲望」を押さえ受賞したこの映画を映画美学校で、今日はじめて観たが、映画の50年間のギャップはどこにもない。映像も内容もまるで昨日のニュースを観ている体験、まさに今の我々の日常世界が2時間に渡ってリアリスティック展開されている。

どのような主義主張がなされるとしても、先ずは人命尊重、双方にとって総てのテロはノン、爆撃と銃撃を直ぐに止めなければならい。このテロと戦争は歴史的には撤退を決意したドゴール大統領のOASによる暗殺未遂事件が記録されてはいるが、植民地支配したフランスがまずは爆破・銃撃を止め、さらにアルジェリア臨時政府を支援し被害者、難民の救済にあたったことで集結した。アルジェリア生まれのフランス人、アルベール・カミュの不条理を理解するなら、双方総てのテロはノンである。このことこそ、この映画のメッセージ。50年前のアルジェリア人とフランス人の悲惨と困難を克服した勇気を、今こそ思い出さなければならない。

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kthyk

5.0苛烈な戦い

2013年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

テロリスト対策の参考書として扱われているほどリアルな本作。
アルジェリアの10年に及ぶ、フランスからの独立戦争を、ドキュメンタリーかと見まがうほどの迫真の映像で描く。

フランス側の攻撃、また独立側の自爆テロなどで、多くの人が死んでいく。その描写は、痛ましいなどというありきたりな感想は撥ね付けてしまうほど苛烈を極める。100年にも及ぶフランス植民地支配に対するアルジェリア人の憎悪が怒濤のごとく押し寄せてくる。

映画製作国がアルジェリアとイタリアであり、フランス側から描いたらまた違う様相を呈するのかもしれない。複雑な史実を一本の映画が説明しきれるものではないと思う。それでも、いまだ無くならない武力闘争を考察する上で一助となる作品だと思う。

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観たのは今から10年ほど前だった。
その当時、フランスは、米国の対アルカイダ戦略を批判していた。

アルジェリア独立戦争ではフランスも同じような事をしていたのにと思った。イスラム圏混乱の一端は、長らく植民地支配していたフランスにも当然あるだろうにと思った。

現状は、過去の歴史と連綿と繋がっているのだと思った。

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独立戦争後のアルジェリアの道程も決して平坦なものではない。
イスラム教原理主義とアルジェリア軍部の対立により国家非常事態宣言が20年近く続いた時期もあった。2010年に漸く解除されたと思った矢先、

2013年1月16日、アルジェリア人質事件が起きた。

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苛烈な残酷さはいまだに続いているのか。
現状は、過去の歴史と連綿と繋がっているのか。
公開から半世紀近く経った今なお、本作は凄惨な問いを我々に投げかけている。

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アルジェリア人質事件に関して:日本人技術者の方々はじめ多くの方が亡くなった。このような映画感想の場で記すること自体不謹慎なのかもしれない。謹んでお詫び申し上げます。また犠牲になった方々のご冥福を心より祈念致します。

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小二郎