劇場公開日 1991年3月8日

「 冒頭からの冒険シーンが一番良かった。南米の秘境。壮大な滝と巨大な...」アラクノフォビア kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 冒頭からの冒険シーンが一番良かった。南米の秘境。壮大な滝と巨大な...

2018年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 冒頭からの冒険シーンが一番良かった。南米の秘境。壮大な滝と巨大な穴。さすがはスピルバーグ、『インディ・ジョーンズ』や『ジュラシック・パーク』のようにスペクタクル映画の予感さえさせるのだ。

 南米で死んだ男はカリフォルニアの田舎町に運ばれ、葬儀屋の棺桶の中からクモが一匹這い出てくる。死体は血を全て抜かれたようになっていた。ロスの新居にも現れるが、恐怖映画の定石で、子供が襲われそうになったも寸前で回避。ロス医師がアラクノフォビア(クモ恐怖症)であるという設定も面白いし、開業準備が整っていたのに町の老医者が引退を取りやめたというサブストーリーも面白い。しかもロスの妻は写真家でクモの巣が美しいなどと言ってるし、夫のアラクノフォビアを逆療法で治そうとしてる。見知らぬ土地での開業し立ての医師の苦悩。その上、最初の患者(隣人のマーガレット)が心臓発作で死んでしまう。子供たちは学校で父親が「ドクター・デス」だといじめられるし、イェール大卒の都会の医者というだけで警官などから反感を喰らってる上に、老医師からは「高血圧だったのに薬を止めさせるとは!」と訴えられそうにもなる。

 アメフト選手の次はその老医師が死んでしまう。排他的でもあるが、頼れる存在である医者。町の医者がロス1人になってしまうまではかなり練りこんだストーリーだと思います。さらに昆虫学者の権威に頼むのですが、その人物は冒頭の探検隊の学者。人間関係だけ見ても面白い。

 コミカルな害虫駆除業者も面白かったけど、なぜかなかなか助けに来てくれない。ジェフ・ダニエルズの1人芝居はなかなか大変だったろう・・・。エンディングは田舎を捨て、サンフランシスコの都会の夜景。普通の物語の逆パターンであるのも面白い。「思い出のサンフランシスコ」を流さなくてもいいかと思うが・・・

kossy