アパートメント・ゼロ

劇場公開日:

解説

ブエノスアイレスを舞台に、魅惑的なルーム・メイトの行動に振り回される青年の姿を描く心理サスペンス。製作・監督・原案・脚本はマーティン・ドノヴァン、共同製作・共同脚本はデイヴィッド・コープ、撮影はミゲル・ロドリゲス、音楽はエリア・クミラルが担当。出演は「アナザー・カントリー」のコリン・ファース、「ダイハード」のハート・ボシュナーほか。

1988年製作/イギリス
原題:Apartment Zero
配給:東京テアトル
劇場公開日:1989年9月2日

ストーリー

アルゼンチンで名画座を経営する神経質な青年エイドリアン(コリン・ファース)は、映画館の経営難と、母親(エリヤ・アンドレオーニ)の入院費のために、アパートのルーム・メイトを募集するが、なかなか適当な相手が見つからないでいた。そんなある日エイドリアンは、彼の前に現れたジャック(ハート・ボシュナー)を一目で気に入り、すぐさま彼をルーム・メイトに決める。ハンサムで人好きのするジャックは、たちまち他のアパートの住人にも好かれるが、人間嫌いのエイドリアンは、彼が自分だけとつきあって欲しかった。ところがジャックの存在に、エイドリアンが危険な秘密を感じ始めた頃、彼は名画座の受付嬢で、親しい関係にあるクラウディア(フランチェスカ・ダローヤ)から、ジャックが連続殺人事件の犯人であるテロリストということを知らされる。身の危険を感じたジャックはクラウディアを殺し、その後始末をエイドリアンに頼んで協力させる。しかしそんな生活も長くは続かなかった。母も死に、やがて支えのない生活に耐えきれなくなったエイドリアンが、ジャックともみあった挙句、彼を射殺したのだった。数日後アパートには、ジャックの死体に話しかけるエイドリアンの姿があった。

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