劇場公開日 1996年7月13日

「シャロン・ストーンとイザベル・アジャーニの競演+キャシー・ベイツ」悪魔のような女(1996) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0シャロン・ストーンとイザベル・アジャーニの競演+キャシー・ベイツ

2020年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 オリジナルは未見ですが、ストーリーはサスペンス・スリラーの王道を行くもので、今となっては使い古された感もあり、悪女ぶりがそれほどでもなかったストーンによってイマイチ。むしろイザベル・アジャーニのコケティッシュな部分に惹かれてしまいそう。

 自分が両親から受け継いだ全寮制男子校を夫に取られるのは許せなくなり、別れることも考えていた校長のミア(アジャーニ)。その夫と浮気も公認だったニコル(ストーン)はミアともレズビアンの関係だったが、彼女の勧めで夫の殺害計画を企てる。ニコルの自宅のバスで窒息死させ、死体を学校のプールに沈めるという計画は上手くいったように思えたが、死体がなかなか浮かんでこなかった。やがて教師たちによってプールの水を抜いてもらったが、やっぱり死体は消え去っていたのだ・・・

 誰が死体を持ち去った?もしか、夫は生きているのでは?と恐怖におののくミア。なんとかなだめようとするニコル。そして不審に感じた元刑事の女探偵(ベイツ)が行方不明の夫をの査を始めるといった展開だ。

 細かな点で犯人がわかりやすくなってしまい、ドキドキ感は全くない。エロチック・サスペンスが全盛の90年代の中にあっても、他作品に見劣りしてしまう。もともと心臓が弱いというミアの繊細さは伝わってくるけど、それも生かし切れてなかったなぁ。欲を言えば、ミアの浴室を覗き見していた生徒をうまく使ってほしかった。

kossy