愛欲の十字路

劇場公開日:

解説

聖書に基づく古代史劇映画で、製作は「イヴの総て」のダリル・F・ザナック、監督に「拳銃王」のヘンリー・キングが当たったテクニカラー1951年作品。「永遠のアンバー」と同じくフィリップ・ダンが脚本を執筆し、撮影はレオン・シャムロイ、音楽はアルフレド・ニューマンというスタッフ。主演は「勇者のみ」のグレゴリー・ペックと「愛と血の大地」のスーザン・ヘイワードで、レイモンド・マッシー(「ダラス」)、キーロン・ムーア(「タルファ駐屯兵」)、ジェイムス・ロバートソン・ジャスティス、それにサイレント時代のスター、フランシス・X・ブッシュマンなどが助演する。

1951年製作/アメリカ
原題:David and Bathsheba
配給:20世紀フォックス[極東]
劇場公開日:1952年9月25日

ストーリー

3000年前のイスラエル。イエルサレムの宮殿に住むダヴィド王(グレゴリー・ペック)は、ペリシテの町にあった聖なる神の櫃をイスラエルに移すことを企て、予言者ナタン(レイモンド・マッシー)もこの企てを絶賛した。ダヴィド王は第一皇后ミカルとの仲がうまくゆかず、不快の日々を送っていたが、たまたまウリア(キーロン・ムーア)の妻バスシバ(スーザン・ヘイワード)の浴みする美しい姿態を見て心を奪われ、宮殿に招いた。彼女も不幸な生活を送っていると知って、2人の仲は同情から恋に進み、不義の関係を結んでしまった。数日後、神の櫃が城門に到着したが、神の怒りが現われ、ナタンは遷都の時期が悪いとて礼拝堂の建立をすすめた。ダヴィド王はすぐに礼拝堂を建て神を祭ったが、イエルサレムは日照り続きで大飢饉にみまわれた。王はこれは自分とバスシバの不義の関係が神の怒りに触れたものと思い、ナタンがこれを知っているのではないかと恐れた。その頃バスシバは王に身重になっていることを打ち明けた。王はウリアを戦いの第一線に差し向けて、戦死させて、バスシバを正式の妻として迎えたが、彼女は死産した。飢饉はいよいよつのり、民衆は王宮に迫って王に罪の償いを求めた。ダヴィド王は自分の犯したすべての罰を神に告白し、詩編第23篇を反復して祈りつづけた。神はついに罪を許し、沛然と雨が降り始めた。晴れて結ばれたダヴィド王とバスシバは、永遠の神の恵と加護を祈るのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第24回 アカデミー賞(1952年)

ノミネート

脚本賞 フィリップ・ダン
撮影賞(カラー) レオン・シャムロイ
作曲賞(ドラマ/コメディ) アルフレッド・ニューマン
衣装デザイン賞(カラー) チャールズ・ル・メア エドワード・スティーブンソン
美術賞(カラー)  
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