好きだ、のレビュー・感想・評価

映画全体での時の流れは17年ですが、場面ごとにゆっくり移り変わる映画なので人によってはイライラしてしまうのかも、、、

でも前半の田舎の河原、学校、家の映像は綺麗だし、後半都会のそれらに対する対比は面白いなと。

ストーリーとしては最後生きてて良かったねと思う。これ亡くなってたらお姉さんのこともあるし人生闇になるレベル。
それにしてもヨースケは最初お姉さんのことが好きだったのかな…

こんな風な経験が無い人にとってはかなり退屈な映画だろうなぁ…と感じた。
万人向けでないことは確か。
若い頃に思いを伝えることができずに後悔したまま大人になった人がたくさんいるからこういう作品が生まれるんだろうなと思う。

どうなるのかなぁ…って、それが無ければ退屈過ぎる作品で途中何度か寝落ちしそうになった。
大人になって再会して、やっと気持ちを伝えようって時に…
その時、泣けました。
やっぱり、人生って何が起こるか分からないから、伝えたいこと、伝えなきゃってことは伝える努力をその都度するべきなんだと思う。

なので、最後は良かったねぇ…って本当に思った。

めちゃくちゃよかった。
なんだこれっていうくらい。
宮崎あおいも瑛太も永作さんも西島さんもすべてよかった。

映像もきれいだし
空気感もすごく好み。

でもこれ好き嫌いわかれそーだなあと思った。

ほとんどセリフもなく、
演技も役者さんにゆだねてることが多かったらしい。

いい映画でした。

宮崎あおいが永作博美になって
瑛太が西島秀俊に。
キャスティングに唸らされる。

雰囲気が絶妙。
好きだ、
たった3文字が、どうして言えないんだろう。

時を超えて、事件を経て、やっと伝えることができる想い。
遠回りした分、幸せになれるといいな。