視界ゼロの脱出

劇場公開日:

解説

安藤日出男が脚本を執筆、「雪の降る街に」の村野鐵太郎が監督したアクションドラマ。撮影は「嘘(1963)」の渡辺公夫。

1963年製作/80分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年6月30日

ストーリー

××航空の若い東健一は、看護婦並木玲子をアパッチ機にのせて奄美大島へ向った。小児マヒのワクチンを急送するためだ。ところが、サソリ島上空にさしかかったとき、台風観測所からの緊急指令を受けて着陸すると、そこには観測所を占拠したニセ札ギャングの一味が待ち受けていた。美貌の女首領エミ、パイロット姿の三上、挙銃をつきつける佃、大門、彼らは密出国の途中乗用機が故障したため東の機に眼をつけたのであった。機内で東を待つ玲子の耳に無線ラジオから東とエミのやりとりが流れ、危険を感じた彼女は機を逃れた。彼らが目的地へ行くにはガソリンが足りないことが判り、観測員の吉本を道案内に三上と大門はジープで岬の貯蔵所へ向った。東と観測員達は脱出の機会を狙うがルーガー銃を構えたエミの威嚇の前に身動きならず、本土からの電話にも異変を告げることは出来なかった。一方、帰途にあった三上は隙をみて組みついてきた吉本と揉み合ううちガソリン罐を射ち、爆音と共に吹っ飛んだ。大門は無事に観測所へ戻り、玲子も発見され連れ込まれた。その頃、大火傷を負いながらも必死に訴える吉本の無電が通じ、救助艇が島へ向っていた。それと知った一味はともかく奄美まで飛ぼうとしたが、アパッチ機の燃料は二人の搭乗しか許さないのだった。そこでエミ、佃、大門の同士射ちが起こり、最後に残ったエミも東の体当りに倒れた。数分後、東と玲子の機は再びワクチンを待つ奄美へ向っていた。

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