劇場公開日 1970年12月30日

「ソルティ・シュガーによる「走れコータロー」の貴重な映像が見られる。」コント55号水前寺清子の大勝負 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ソルティ・シュガーによる「走れコータロー」の貴重な映像が見られる。

2019年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ヤクザになったり、プロレスラーになったり、どこへ転職してもライバルとなってしまう2人。故郷を出てから10年ほど経ったとき、互いにライバル同士の健康自転車のセールスマンをやっていて同時に澄子と再会。そして2人とも彼女にプロポーズするのだが、彼女にはパトロンがいて、そのパトロンとの別れ話のクリスマスに結婚を約束した恋人まで紹介される。泣き崩れる2人を慰めたのは上京してきた清子だった。6年後には2人とも成功しようと誓い合い、そのときには清子にプロポーズすることをも誓うのだった。それからはちんどん屋をやっていた欽一は市会議員に立候補。それを見た町工場の社長二郎は張りあって立候補。どちらも落選・・・そのうち清子が歌の才能を発揮させ、プロデビューするのだった。

 東宝から松竹へと移ったコント55号映画。しかも監督は野村芳太郎だ。バカバカしいコントの中にあって、出世欲や金銭欲にとらわれながらも、最終的には友情や故郷を大切にする2人の姿に悲哀を感じさせる。

kossy