コント55号 俺は忍者の孫の孫

劇場公開日:

解説

山田風太郎原作の「忍法相伝73」(講談社刊)を、桜井康裕と伊達八郎が共同脚色し「コント55号 人類の大弱点」の福田純が監督したシリーズ第三作。撮影は、「ブラック・コメディ ああ!馬鹿」の逢沢譲が担当した。

1969年製作/81分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1969年10月10日

ストーリー

甲賀忍者の末孫・甲賀二郎は、公園で狂言の焼身自殺をしようとして、伊賀欽一に止められたが、二郎に共鳴した欽一は、手助けに及んだ。二郎はあわてて、逃げだし、公園は大混乱。二人は、軽犯罪の疑いで逮捕された。しかし、太陽党幹事長の鷲塚剛太郎の娘・亜矢子の助言で、釈放された。二郎は、マスコミの話題になり、反対に、欽一は世の中がいやになり自殺を計ったが、失敗。祖先の伊賀白雲斎に忍術を伝授された欽一は、二郎に挑戦したが、二郎のイカサマ忍法により、敗れた。その頃、二郎の人気に目をつけた、平和党の総裁・相良以蔵は二郎を自党から立候補させた。これを知った、太陽党の鷲塚は、欽一の忍法を利用し、二郎の立候補の妨害を策した。しかし、欽一の忍法は、すべて失敗した。そして、最後の手段、男子懐妊の術が試みられた。だが、どうした訳か、術をかけた卵を、相良と鷲塚が飲んでしまった。それを知らぬ二人は、密かに手を結んで、二郎を落選させようと謀っていた。選挙の結果、二郎は落選し、相良と鷲塚からは赤ん坊が生れた。その泣き声を聞いた欽一と二郎は、自分たちが政治家に利用されていると悟った。世界幸福連邦を作ろう!二人は、胸を張り、未来に向かって、歩きだした。

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映画レビュー

3.0政治家への風刺

2019年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 かなり風刺の利いたオープニング。焼身自殺を図ろうとした甲賀二郎だったが、単に目立ちたかっただけのようだ。

 伊賀の末裔として、二人の助っ人由利徹とたんく・だん吉が協力するが、どうもオトボケだ。そして、甲賀二郎が政治家の後釜として立候補することになって、同じ選挙区の対抗馬である政治家が欽一になんとかしてほしいと訴える。しかし、作戦も裏目に出て、二郎候補の人気は主婦層を中心にうなぎのぼり。

 まぁ、馬鹿馬鹿しさとつまらなさで減点要素はいっぱいあるものの、終始一貫して政治家に対する風刺が効いているのでいい感じでした。

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kossy
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