Strange Circus 奇妙なサーカス

劇場公開日:

解説

ある女が歩む罪深い軌跡を美しく哀しく描く、残酷なファンタジー。監督は「自殺サークル」「夢の中へ」の園子温。主演は本作で女優復帰となる宮崎ますみ。共演に「インディアン・サマー」のいしだ壱成。

2005年製作/108分/日本
配給:セディックインターナショナル
劇場公開日:2005年12月24日

ストーリー

実の父親・尾沢剛三(大口広司)に犯される小学生の美津子(桑名里瑛)。幼い美津子はそれを忌むべき近親相姦とは知らず、ただ心がズタズタにされていく毎日だった。ある日、美津子を抱く剛三の姿を、母親の小百合(宮崎ますみ)が発見してしまう。激しく泣き崩れる小百合。それでも母と娘を交互に抱く剛三。小百合は次第に美津子を女として嫉妬し始め、愛する剛三を奪われまいと今まで以上に激しいセックスに耽り、美津子は剛三に抱かれている間、そんな母を自分の心の中に宿すようになる。やがて、剛三のいない間、小百合は美津子を虐待するようになる。そんなある日、二人が言い争う最中に、美津子は小百合を思いあまって階段から突き落としてしまう。そして、小百合の死と引き換えに、美津子の心に女としての小百合が宿る…。それから数十年後。変態的なエロスの世界を描く車椅子の人気女流作家・三ッ沢妙子(宮崎ますみ・二役)は、自叙伝かと思わせる小説を執筆していた。その小説の執筆中、妙子の担当編集者が代わることになる。無口だが、何でも言うことを聞くその新しい担当・田宮雄二(いしだ壱成)を、いたく気に入る妙子。どこか影のある雄二はまるでロボットの様に、従順に妙子に従うのだった。ある日、雄二は妙子に質問する。「これ先生の自叙伝ですか?」。即座に否定する妙子。しかし、妙子自身も小説を執筆していく間に、自分が何者で、ここが小説の架空の世界ではないかとすら思い始める。一方雄二は、編集長(田口トモロヲ)から直々に、プライベートが全く謎である妙子の素性を調査するよう命じられる。妙子の私生活を暴こうとする雄二は、妙子が実は歩けること、そして妙子の家の瀟洒な邸宅には、誰も入れない秘密の部屋があることを知る。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

0.5新宿トーアで鑑賞

2024年8月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ただただイタイだけ

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ムーラン

0.5すぱげってえわしづかみで世界観だすぜ

2022年4月9日
PCから投稿

昭和平成の世代で人気女優だった宮崎萬純さんを覚えておられる方も多いと思う。きりりとした宝塚男役のような顔立ちで売れっ子女優だった。その復帰作が奇妙なサーカスだった。復帰するにせよ、なんで園子温で復帰するのだろう──と疑問に思った記憶がある。(復帰後すぐ乳がんが発覚し本格復帰にはならなかった。)

映画はこけおどし。過剰にすると鬼(才)になれちゃう──をしょうめいする日本映画。
不条理や非倫理や、スパゲッティわしづかみで食べれば世界観でると思ってる監督のケッサクです。ぜひごらんください。

ところで今回の告発の発端は硫黄島からの手紙に出演していた俳優松崎悠希氏のツイッター(2022/03)だったようだ。

詳しくは知らないのだが松崎悠希氏はハリウッド俳優であって日本の業界の中にいない。(キャリアのすべてがアメリカ。まったく日本訛りのないりゅうちょうな英語をはなす。)

いないからこそ「日本を代表する映画監督」である園某を告発することができたのだろう。が、その構造をかえりみると愕然とする。

つまり松崎氏ほど日本の芸能界から縁遠い人でなければ園子温を告発することができなかった──わけ。
ようするに同監督が目を光らせている業界内では、そこで働くかぎり、なにをされようと泣き寝入りするしか、なかったということ、ではなかろうか。

監督は告発を受けて、謝罪したものの「記事には事実と異なる点が多い」と主張し「代理人を通じてしかるべき措置をとる」とのこと。
けっきょく日本の公人の往生際パターンを踏襲したわけだが、ふざけんなよこの野郎!監督業休止だろうが。

おまえの映画の作風がこけおどしだからってセクハラで告発されていながら「しかるべき措置」とか逆におどすってどうなってんだよ。

ネットにあがっていたエンタメニュース──、

『(~略)「生理的欲求に忠実な奇才ですが、手法が時代遅れだったと思います。撮影中に女優の乳首に赤ワインをかけて、なめるような巨匠に憧れて監督になったので、排泄(はいせつ)行為や性行為に関して、妙に解放的だったので、目を覆いたくなることも多かったです」とプロダクション幹部は打ち明ける。
「しかしその成功の裏には、多くの女優の涙が流れていたといえるでしょう。売れる前から女好きでした。売れる監督になったことで、権力に酔いしれた王様になってしまったんでしょうね。周囲が調子にのせてしまったことも否めません。映画のヒットメーカーだったプロデューサーやグラビア雑誌全盛期の接待王といった昭和の悪しき風習の継承者たちが『自殺クラブ』あたりから園監督を担ぎ出して、変なスイッチを入れてしまったように思います」と別の芸能プロダクションのマネジャーも語る。(後略)』
(夕刊フジの記事より)

アメリカのMeTooから数年遅れだがこれを期に日本でも告発が常態化してほしいと思っている。

(個人的には真理突いていると思っているものの)憶測/偏見にすぎないが──、
ハリウッドに集う映画人が映画にたずさわる動機は「映画がつくりたい」だった。
反して、日本の映画人──重鎮/天才/鬼才と呼称されている人たちが映画にたずさわった動機は「女の裸が見たい」だった。あるいは「女優とねんごろになれる」だったかもしれない。
現実に日本の多数の映画監督がポルノスタートだった。

「映画をつくりたい」の野心がポルノと表裏になっているのが日本映画界。とうぜん余禄にあずかろうとして飛び込んだ人は少なくなかっただろう。そんな業界に倫理プロトコルをもとめるのはむり。
よってキーボしながら撮影に挑む──日本の映画人がわいせつで芋づる式に失脚していく。のは合理。

いちぶの英才あるいはテレビ界出身監督の映画など、まっとうな映画監督をのぞいて、日本は映画をつくらなくていい。と個人的には思っている。
VODが充実した今ではマイナーな国内映画が見られるのだが、ほんと○○みたいな日本映画つくんなくていい。まったくひつようがない。

日本映画がダメなのは→100%技術的な芸能=映画を、感性とか個性とか根性とかに委ねているから。感性個性根性、いらない。技術を習得して下さい──という話。
「がんばってつくる」──そこに涙と正義があると思っている人たちのじゃれ合い。
日本映画も日本映画界も、日本版MeTooを期に滅んだほうがいい。と思います。

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津次郎

2.5難解過ぎる映画

2021年2月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

園子温監督の世界観満載の鬼作。現実か夢か、夢か現実か?幼少期に父から受けた近親相姦により自我が崩壊し、母と自分の認識が出来なくなる女性の物語のように見える。ストーリーが途中でコロコロ入れ替わる(夢と現実)のでついていくのに困惑し、凄く疲れた。エンディングでは…。

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movie freaks

2.0二回目で理解

2019年12月21日
スマートフォンから投稿

二度見て、二度目で作品の世界観を理解。
園子温監督の映画はよくクラシックが使われるがクラシックファンとして、なんとなくそれは微妙。
しかも私の好きな曲がお祭り騒ぎみたいな映像に合わせて流れてると、上手く言葉にはできないが園子温監督の思惑を感じてしまう。近親姦のシーンは、あの女の子の子役の子、あんな喘ぎ声を聞かされて大丈夫なのだろうか?と心配になったが、そのあたりはきちんと配慮しながらの撮影だったのだろうか。

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anemone

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