新蛇姫様 お島千太郎

劇場公開日:

解説

川ロ松太郎の原作を、「股旅 三人やくざ」の沢島忠と中島信昭が共同で脚色、沢島忠が監督した人情もの。撮影は「任侠木曽鴉」の古谷伸。

1965年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1965年9月18日

ストーリー

野州烏山。「ひのき屋」の娘おすがに恋慕して、おすがの父米太郎を殺害した烏山藩家老佐伯左衛門の末子彦四郎は、おすがの兄千太郎に斬殺され、千太郎は出奔して旅芸人市川十蔵一座にかくまわれた。おすがは兄と別れて烏山三万石藩主の息女琴姫にひきとられた。父に代って藩政を執る琴姫に、家老佐伯左衛門は、三斗蒔山に本拠をかまえ御禁制の密貿易、浮世絵皿をつくっては、琴姫を陥し入れようと企てていた。お家大事と剣客植原一刀斎の使いとして使者となったおすがは、左衛門の長男一郎右衛門に殺害された。帰城を待ちかねた琴姫は、忍び寄る烏蛇に変事をさとり愕然とした。一方千太郎は、おすがが琴姫に殺されたという噂を信じて、琴姫に斬りかかった。笛の音に琴姫をひき寄せ、琴姫の命を狙う千太郎は琴姫から、妹を斬り、ひのき屋を焼いたのは佐伯左衛門だと知らされた。一刀斎の報告で、密貿易の確証を握り、一家の恨みを抱いた千太郎は、佐伯左衛門めざして、とびこんだ。一途な千太郎の身を案ずる市川一座の花形お島は、琴姫に助勢を懇願した。琴姫は、愛する男を案ずる懸命な姿に打たれ、わが身の不自由さに涙するのだった。烏山城下の船着場、御禁制の品々が船積みされようとするところへ駈けつけた千太郎は、左衛門の長男一郎右衛門に体当り、次男亀次郎に迫られ、たじたじのところを一刀斎を先頭に江戸藩邸の侍たちが雪崩れこんできた。私腹を肥やさんとした左衛門の密貿易は未然に防がれ、お家安泰。烏山藩は病身の父に代って、若君小太郎が継ぎ、琴姫はめでたく大藩にお輿入れ。千太郎とお島は、幸せに胸をふくらませて十蔵一座の旅を行く。

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