劇場公開日 2005年6月11日

いつか読書する日のレビュー・感想・評価

全10件を表示

4.0【”50代男女の長年に亙る、秘めたる恋物語。”静的で、端正な映像で人間性の善性を表しつつ、二人の時を超えた関係性の変遷を描いた作品。2020年代に入り、このような作品の上映は少なくなりました。】

2023年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

4.0名作です 。

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

映画館で観て以来だから、
19年ぶりに鑑賞。
時の流れの早さに「ウソー」と
思いながらも、
全く色褪せていないこの作品の
魅力に、さらに驚く。

舞台は長崎。といって観光的風景は
いっさいない。険しい坂道が印象的な街で
30年の間お互いを思い続けてきた
同級生、50歳の二人。田中裕子と岸部一徳が主役。

大葉美奈子(田中裕子)は、朝は牛乳配達、夜はスーパーで
働く独身女性。楽しみは毎夜の読書。

高梨槐多(岸部一徳)は市役所勤務、妻(仁科亜希子)は
ガンで余命いくばくもない。

映画は程のよい回想場面を挟みながら、二人の
人生背景をさりなげく教えてくれる。

認知症やネグレストなどドキッとするシーンも
ときおりユーモアを交えながら、しかもドラマを
ただ盛り上げるための材料ではなく、
きちんと回収していく。

不器用で笑ってしまうような二人の抱擁シーンも
なんだろう、愛と愛がぶつかって切なくなるくらい
誠実で可愛くて美しい。

年を重ねれば重ねるほど、タイトルの意味の重さも
わかってくるなぁ。

いやーいい映画です。
アマゾンプライム→日本映画ネット15日間無料お試し、
で僕は観ました(笑)。

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高坂圭

3.5熟年男女の長い長い秘められた恋の物語

2022年2月28日
PCから投稿

まずとっかかりとして傾斜がきつい密集住宅地というロケ地にオヤッ!となる。
あらすじにはさほど興味を抱けなかったが、ロケ地の魅力が好奇心を掻き立てる要素になるというケースは結構あるもの。

そこからは、というよりほぼ最初から「展開は一体どうなるのか?」という中程度の好奇心が最後まで維持され、それに加えて主役二人の設定年齢と近いということもあってか、じわじわ共鳴共感の波が生じても来た。

落ちの悲劇に関しては全く予想外でしたが、背景音楽の調子が最初から最後まで軽妙で、邦画にありがちな「泣け泣け」的いやったらしい最低演出とは全く無縁だったこともあり、微妙な爽快感さえ感じつつエンドロールとなったのは実に良かったですね。

邦画は外れる率が高いですが、これは普通以上に良い映画でした。

エンドロールでロケ地が長崎と知り、「ああっーそうだったのか・・・」と、そこにもある種の感慨が生じましたよ。

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resuwisshu311

3.5田中裕子さん

2020年12月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

いつかいつかと思っていたら、そのいつかは来ないかも知れないことを示唆しているようでした。気持ちを引きずることは誰にでも出来ることではないし、ロマンチックな側面はありますが、私はちょっともったいない感じがします。でも簡単に切り替えができるほど大場さんは器用ではないよなあ。現代の女性監督が撮ると、大場さんをまた全然違った視点で撮りそう。田中裕子さんは、流石の演技力でした。

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ミカ

4.5過去にとらわれながらも誠実に人生を歩んでいる人たちの姿に心洗われる...

2020年11月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

過去にとらわれながらも誠実に人生を歩んでいる人たちの姿に心洗われる。岸部一徳の演技に涙したのって初めてかも。良い人の役でも違和感なかった。というのは、拝金主義の病院長とか、そんないやーなやつの役柄イメージ強いので。ネグレクト母に怒りをぶつける場面とか、ほんと胸打たれた。

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原っぱ

5.0美奈子や槐多は自分の中もいるようです

2020年7月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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あき240

5.0極上の恋愛映画

2019年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

事情があって別れざるを得なかった初恋の恋人たち。その一方と結婚した女。
 言葉どころか目も交わさぬ恋人たち。本人たちは隠している想いなれど、関係者には密かに伝わっている。それを説明や台詞なしに、演技で魅せてくれる田中さんと岸部さん。
 「愛はないけれど情はある」誠実に妻を愛おしむ夫。なれど、”女”とみてくれぬこと・愛する人の幸せを邪魔しているのではと同時に嫉妬に悩む妻。切ない。

この二人と並走して描かれる、長年連れ添った夫婦。

読書。
作者との対話。
そして感想を言い合う仲間との対話。ー映画レビューと一緒。
読書を通して深めていくであろう、心の中のカイタとの対話。
現実世界での対話。内的世界での対話。

それぞれの孤独
それぞれの愛溢れた繋がり。

昼メロ仕立てにしても良い筋だが、
分別のある大人の三角関係をしっとりと魅せてくれる。
 なのに、終盤にカイタが美奈子に言う言い訳がこそばゆいのがみそ。

主人公の年齢に近くなり超えるほどに、愛おしくなる逸品。
名優ありきの作品だが、それをじっくり見せてくれる監督に感謝。

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とみいじょん

5.0「居間まで主ってきたこと死体!」「前部仕手」

2019年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 間違った日本語を使うことに抵抗のある50歳独身、大場美奈子(田中裕子)。朝は牛乳配達、昼はスーパーのレジ係、仕事で疲れ切ったた、読書しながら寝るのが日課だ。一方、岸部一徳演ずる高梨槐多も50歳。妻は病に臥して自宅療養。平凡に生きることが生きがいである、市役所勤務だ。高校時代にはお互い惹かれ合うものの、ある事件がきっかけで疎遠となってしまった二人。初恋の日から30数年経った熟年カップルによる単純なメロドラマかと思いきや、認知症、自宅介護、児童福祉という現代的なテーマが輻輳して、心に染み入る重厚な社会派ドラマとなっていました。

 自らを殻に閉じ込めてしまい、牛乳を配達することが生きがいだと自分にまで嘘をつく美奈子。妻へ最大級の介護を施し、たっぷりの愛情を注ぐが、妻からは内面が読めないと思われている槐多(かいた)。いつしか妻の容子も牛乳配達の時間を正確に覚えるくらい、ルーティーンを大切にしてしまっている。

 かつては、牛乳配達用の牛乳箱なんて日本中どこの家庭の玄関先にあったものだ。紙パック入りの牛乳が普及し、朝早くにカチカチとビンがぶつかり合う音も久しく聞いてない。今ではピラミッド型の紙パックさえ見かけなくなってしまった。この懐かしい牛乳ビンを毎日配達するという日常が平凡を愛する男の宅にも届けられ、30年という世界を告白できない二人の静かな時を刻み付けていく・・・また、玄関先で受け取った牛乳をそのまま飲むじいさんが素敵だ。

 皆川夫妻は認知症。敏子(渡辺美佐子)も少々その気があるのだが、英文学者の夫真男は進行が早かった。彼のボケるというイメージを内側から描いた描写も素晴らしく、一瞬、観客をもボケの世界に引きずり込んだようなシーンが光っていました。徘徊という症状も、静かな町に住む登場人物に心の変化をもたらし、物語にアクセントを与えている。しかし、敏子だって、吸いかけのタバコがあるのに、二本目を吸ってるし・・・危ないよ・・・

 二人の心が通じ合う場面は、不器用な男と未経験の女という性格を見事に描写。岸部一徳の演技は今までで最高のように思う(あまり見てないのかな・・・)。ラストは賛否両論でてくるのでしょうけど、美奈子が力強く生きていくためには、この展開が一番自然だったのではないでしょうか。

2005年マイベスト

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kossy

4.0高梨さん

2016年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大場美奈子と高梨かいた。
不器用な二人だけど結ばれてよかった。
なんだかいい映画だった。

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ミツマメ

4.0「みらいのおとな課」と「ゆうゆう人生課」

2013年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

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shimo