逆鱗組七人衆

劇場公開日:

解説

ビジネスやくざたちがセコいシノギに精を出す任侠コメディー。オリジナルビデオを中心に活躍する市川徹監督が、嵐山光三郎の同名原作を映画化した。主演は「首領(ドン)への道」シリーズの武蔵拳。

2005年製作/109分/日本
配給:さざ波
劇場公開日:2005年9月10日

ストーリー

債権回収、裏ビデオ制作、恐喝、賭博などを生業とする有限会社「逆鱗組」は、神奈川県川崎市新丸子に本拠を置く新興暴力団である。有限会社「逆鱗組」の組長いや社長は浅田彰(堀田眞三)52歳である。趣味は鉄道、社長室にはHOゲージの模型電車を走らせるほどのマニア。月曜日には全員、といっても7名の組員いや社員を勢ぞろいさせて、社訓を合唱させ、売上げ報告をさせる徹底振りである。しかし、浅田の信条は「決して堅気の人には迷惑をかけるな!」だった。小さな組織であるが、どこにも属さない異色のヤクザ組織だった。しかし、川崎には大組織、笹山組があり、まさに笹山組にとっては逆鱗組は目の上のたんこぶだった。その笹山組が逆鱗組に手を出すことができないのは、逆鱗組の若頭いや営業主任のヤマダ(武藤拳)が、東京の多摩地区一体を仕切る大物任侠組織、血風会の組長柳沢三造(大山克己)の元子分で、柳沢親分お気に入りの筋金入りの“男”であるからだ。そんなヤマダであったが、家に帰れば目の中に入れても痛くない一人っ子タマコの小学校の“お受験”という難題を抱えていた。ヤマダの妻ハルコ(鈴木早智子)は学習院卒業の才媛だが、元“壺振りハルチン”と言われていたオンナ博徒でもあった。そもそも二人の出会いは、イカサマを見破られたハルコをヤマダが助けたことから、愛が芽生え、そして愛のために血風会を辞めたのだった。二人が結婚する際に約束したことは、子供ができたら名門の小学校聖恩学園に入れることだった。タマコも6歳になり、いよいよ“お受験”が目の前に迫ってきた。そんな折、子分いや社員のカンパチ(土平ドンペイ)とシンちゃん(萩野貴匡)が喫茶店のウエートレス百合子(上野未来)が不良学生に脅かされる現場に遭遇し、二人は学生をボコボコにしてしまい、その上シンちゃんは百合子に惚れてしまう。しかし、その不良学生の親は笹山組の企業舎弟で、笹山組は逆鱗組に刺客、若頭・岡崎(大田竜馬)を送る。一方、ハルコが受験する聖恩学園の脇田理事長(デビット伊東)が博打に狂い、借金の形の手形が笹山組の手に渡ってしまう。血風会の柳沢組長の孫が聖恩学園に通っていたことからその情報を手に入れたヤマダだったが、笹山組にシンちゃんが捕らえられ窮地に追い込まれる。やっとの思いでヤマダは体を張ってシンちゃんを救出する。笹山組の執拗な攻撃にヤマダは立ち上がり、岡崎に一世一代の勝負を申し込む。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
市川徹
渡正
原作
嵐山光三郎
企画
市川徹
製作
萬田孝智
岡田国昭
大森玲子
プロデューサー
鈴木一博
撮影
下元哲
音楽
板倉雅一
編集
市川徹
その他
山本集
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