グロヅカ

劇場公開日:

解説

山の中の一軒家に泊めてもらった山伏たちが、実は鬼である老女に襲われる能の代表的な演目『黒塚』。これに材をとって製作されたジャパニーズ・ホラー。ホラー・シリーズ「おんなだらけのこわいはなし」三部作の第一作目。出演は、グラビアをはじめCM、ドラマ、バラエティーと幅広く活躍する森下千里。NHK教育『ハングル講座』の三津谷葉子など若手アイドル多数。

2005年製作/85分/日本
配給:アドギア
劇場公開日:2005年10月22日

ストーリー

女子大生のアイ(森下千里)とマキ(三津谷葉子)は、演劇研究部のナツキ(黒澤友子)、ユウカ(福井裕佳梨)、ヤヨイ(齋藤慶子)らを巻き込んで、映画研究部の復活第一作を撮影のため合宿を企てた。出発当日、彼女らの前に、予期せぬ人物が現れる。引き篭もりのタカコ(安藤希)とマキの姉で、かつて映研部員だったヨーコ(伊藤裕子)の二人。道中、ヨーコが運転するワゴン車の中で、ユウカがヨーコに尋ねる。「映研で七年前に行方不明になったり、発狂した人が出たとか…」。しかし、ヨーコはキッパリと否定するだけだった。一行が着いたのは、人里離れた山奥にある寮。その晩、アイが部室で見つけたというビデオを鑑賞することになる。そのビデオは、能で嫉妬に狂った役に使う“泥眼”の面を着けた人物が藁人形に釘を打つ不気味な場面で始まる。やがて、浮き上がる「グロヅカ」というタイトル。椅子に座っている泥眼が映し出されるが、その場所はどうやら今、自分たちが泊まっている寮の庭らしい。場面は変わり、卒塔婆の立っている場所で泥眼は、やはり能で使う増女の面を着けた人物の頭部にナタを打ち下ろす…。騒然となる部員たちを一括するヨーコ。マキはこの時、その噂を元にしたドラマを撮ろうとしていることを打ち明ける。翌朝、持ってきた食料がなくなっていることが判明する。いったい誰が? 彼女たちの間に不信感が募る。その後、アイとマキは昨晩観たビデオに出てきた場所を見つけようと森を散策する。やがてその場所を発見するが、そこには人がひとり入れる程の大きさの穴があった。同じ頃、オーディション用のビデオを撮影しているナツキ、ユウカ、ヤヨイの三人。ナツキの我がままぶりに愛想をつかしたユウカとヤヨイは、上手いことを言ってその場を離れる。一人残されたナツキを森の奥から見詰める眼が…。その日の夕方、山で採ってきた山菜を料理していたユウカが、突然痙攣を起こす。どうやら、ユウカが毒キノコを口にしたらしい。事故か、それとも誰かが故意に混ぜたのか。彼女たちの間の不信感はさらに濃くなっていく。

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