劇場公開日 2005年10月28日

「V6のメンバー名が半分しかわからない」ホールドアップダウン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0V6のメンバー名が半分しかわからない

2018年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 予告編を見ると、かなり派手なクライム・アクション。しかもコインロッカーの鍵をめぐって意外な展開があるとのこと。もしかすると、時間軸をもいじってV6のメンバーが激しく交差するのではないかと、うかつにも期待してしまったのです。観ると決まれば、名前がわからないことや時系列のトリックがあると理解不能になるんじゃないかと思い、チラシにて念入りに予習したのが間違いのもとでした。

 銀行強盗の二人、刑事二人、ストリートミュージシャン、元牧師のトラック運転手。それぞれが交通事故や犯罪と鍵によって運命が交差し、意外な展開が・・・と、ここまで予習して、その後の展開にワクワクしてスクリーンに集中する。するとどうでしょう!面白いのは予告編で見たシーンだけ・・・その後は寂れたホテルで乱闘するだけ。たしかに、SABU監督の『弾丸ランナー』や『ドライブ』の面白さを積めこんであるのですが、その面白さが前半で終わってる。これじゃ予告編とチラシだけで充分じゃないですか・・・

 面白いシーンはあった。『タクシードライバー』へのオマージュと、井ノ原快彦と香椎由宇の電車オタクバトルだ。ここだけは笑えたけど、他はやばい。最もやばいのは、森本レオの悲惨なシーンで笑いを取ろうとしていることでしょう(子供も観るんだから)。V6メンバーの中で、唯一俳優として通用しそうな岡田准一に演技させてないことも失敗。他の映画で活躍してるからという理由でそうした配役にしたのかどうかは知らないけど、そんな仲良しクラブ感覚で映画を作ったって・・・

kossy