「記念すべきAmazon Movieデビュー作」空中庭園 Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)

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空中庭園

劇場公開日 2005年10月8日
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記念すべきAmazon Movieデビュー作

京橋絵里子(小泉今日子)は、子供の頃に自分の母親に大切にされなかった経験から、自分の家族には「一切の秘密を持たない」ことを義務付け、いつも笑顔を絶やさず、完璧な母親を演じていた。
家族も表向きはルールを守り、聞かれたことは包み隠さず答えていたが、実は夫には不倫相手が2人いたり、娘と息子は学校をサボりがちだったりと、偽りだらけだった。
そんな中、夫の不倫相手の1人が、息子の家庭教師として京橋家へやってくる。
ルールとは関係ないたった1人の部外者の登場により、家族の秘密がことごとく明るみに出され、いつの間にか嘘で塗り固められていた京橋家は粉砕される。
積み上げてきた理想が全て崩れ去っていき、絶望と孤独と憎悪を感じる絵里子。
しかし、押し殺してきた本音を漏らすようになったことで家族関係に変化が生まれ、自身の母親との過去にもついに向き合う。
それまで自分をがんじがらめにしてきた「思い込み」から解放されたときに絵里子の目に映る新しい家族の姿とは...

ずっしりくる映画だった。。。
いろいろ思い当たる節が多すぎて宇宙人くん宇宙人くん宇宙人くん

思い込みって、本当にあるから怖いよね。
全く疑うことなく持っていた自分の記憶を、たまたま人に話してみたら「え?それ違うよ?」って言われて、でも違うって言われてもだいたいの場合すぐには納得できなくて、何人かに聞いたり、証拠となるものを見たりして、やっと思い込みだったって気付く。
さらにそれに付随して他のいろんな記憶まで間違っていたことに気付いたりして、じゃあどこまでが正しい記憶なの?みたいな感覚になるわけ。

例えばAさんが自分のこと嫌いだったっていう記憶があったとして、Aさんとのやりとりは全部それを前提として成り立っていたのに、そもそもAさんは自分のこと嫌いじゃなかったっていう事実を急に知ってしまって、前提が崩れ去って、え?ってなるみたいな。

ほんとに怖いよ。記憶の改ざん。
私は思い込み激しい方だって改めて思った。
「家族の幸せのため!」って勝手に計画とかルールを決めて、高い理想を掲げて、その遂行に必死になって視野が狭くなって、人の意見を素直に聞き入れられなくて、発狂する、って絵里子と全く同じじゃん。
ま、発狂するところまで行くほど私は芯が強くないんだけどね。良くも悪くも。

ルールってある意味では大事なことだけど、ちょくちょく見直さないと変な方向に行っちゃう。
例えば小学生くらいまでは「秘密禁止!」で良くても、思春期になったらそれは通用しない。
ダメって強く言えば言うほど相手は反発するし、反発できなければ隠れてやろうとする。

いやー嘘はいけないね嘘は。
いつでも自分に正直でいたいけど、そうもいかないからなぁ。

定期的なルールの見直し。

これが差し当たって非常に重要と悟りました。

エンディングは原作と違ったような?
ゆうても原作あんまり覚えてないんだけど、ハッピーエンドじゃなかった気がする。
どこまでも救い用のない終わり方でなおさらゲッソリしたような記憶が。
これも無意識的な改ざんだったりしてな。

演出はすごいドラマチックというかエキセントリックだった。
数回あった血がいっぱい出るシーンは、現実なのか空想なのか曖昧でけっこう好きだった。
ラストの絶叫、私はもっとぎゃあああああああああああっていう断末魔の叫びっぽいのが好きだけど、でもきっとああいうタイプの女はああいう叫び方をするんだ、って妙に納得。

家族の闇。
子育ての闇。
私は越えていけるのかな。

Chisa
さん / 2015年10月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:VOD
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