いずれの森か青き海

劇場公開日:

解説

思春期の少女が、海外のメールフレンドの交流を通して成長していく姿を描いた青春ドラマ。監督は、「坂の上のマリア」「千年火」など地域コミュニティを描くことに定評のある瀬木直貴。自身の故郷でもある三重県四日市市を舞台に、地方工業都市が抱える様々な問題を絡めながら描く。撮影を、「絵の中の僕の村」(東陽一監督)で、ベルリン映画祭銀熊賞を受賞した清水良雄が担当。主人公アオイを、オーディションで選ばれた地元三重県出身の西村美紅がみずみずしく演じる。共演は「ウルトラマンガイア」「仮面ライダー龍騎」の高野八誠。

2003年製作/86分/日本
配給:「いずれの森か青き海」製作上映委員会
劇場公開日:2003年8月2日

ストーリー

コンビナートにほど近い、海沿いのエリア。ここに住む女子高生のアオイ(西村美紅)は、この街も、そして、自分自身の境遇も好きになれないでいた。幼い頃に両親が離婚し、自分を引き取った母を事故で失ったアオイは、母の弟のタカ(高野八誠)と暮らしている。唯一の理解者であるタカは地元で喫茶店を営み、ふたりは兄妹同然の関係だ。ある日、アオイは地元で撮影する映画の現地オーディションに、思い切って参加する。退屈な日常に何か変化が欲しかっただけだったのだが、意外にも合格。平凡な毎日に、何かが起こりそうな予感がする。そんななか、アオイの外国のメールフレンド、ターニャ(ドミニック・スティーブソン)から、アオイに会いに来日すると連絡を受け、アオイは動揺する。なぜかというと、アオイはターニャに、自分の住む街は、青い海に面した緑豊かなリゾート地のような街だと、ずっと嘘をついていたからだ。実際には、漁師町としてにぎわっていたのは昔の話。現在は埋立地ばかりが目につくさびれた地方都市にすぎない。やがてターニャが両親とともに来日し、アオイの住む町にやってきた。これまでアオイがターニャについていた「嘘」が、さまざまな波紋を巻き起す。さらに、タカが長年遠距離恋愛していた婚約者の住む東京に行ってしまうのではないか、という不安も浮かび上がってきた。混乱するなか、アオイの気持ちは揺れ動いていく。

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