劇場公開日 2004年7月31日

「ある意味凄い、としか言いようがない」うめく排水管 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ある意味凄い、としか言いようがない

2016年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

何か物凄いものを見てしまった気がします。
しかもこれ、2004年に製作された映画なんですね、ちょっと信じられないクオリティでした(苦笑)
パッと見では70~80年代の映画ですよ。
映像、音楽、編集、演出、どこをとってもマニアが作った自主製作映画にしか見えなかったです。
でも、一応ちゃんと劇場公開された映画なんですよねぇ、まあ狙って作ったZ級映画なんでしょうが、これは一部のマニア(どんなマニアなんだか)にしかウケないこと確実でしょう。
ホラーとしても怖くないし、コメディとしても笑えないし、尺は70分程度と短い映画だったのに、とても長く感じました(最後までしっかり見た自分もある意味凄いかも)

謎のウイルスが蔓延している云々も、正直どうでも良かったような?
と言うか、よく分からない演出のせいで、ほとんど話が入ってこなかったです(苦笑)
とりあえず全体的に気持ち悪さだけは伝わってきましたが。
まあ排水管そのものが、ヌメっとしていてそもそも気持ち悪い印象はありますから、一応狙いどころとしては悪くなかったのでしょうが、あまりにZ級過ぎて・・・。
ただおそらくこう言う映画にはそうそう出会えないことを考えれば、ある意味貴重な体験ではありましたが。

しかし一番ホラーしていたのは、播田美保が演じた主人公姉妹のお母さんだったような。
顔自体がホラーでしたし、あの潔癖症っぷりは笑っちゃうぐらい酷かったですもんね。
それと姉・令奈のストーカー滑井君もなかなかの滑井っぷりでした(←意味不明)
デブ、ブサイク、臭くて汚い、ヌメヌメしてそうでまさに滑井の中のヌメイでしたね、滑井賞をあげたいぐらいです(←意味不明)
令奈と滑井君の切ない話を、もう少しうまく生かして欲しかったなぁ。

まあ主人公の令奈と妹の真理のキャラ設定はまずまずだったでしょうか。
演技はともかく、ビジュアル的には清楚風な栗原瞳と小悪魔的な岩佐真悠子はピッタリの配役だったと思いましたよ。
しかしそんなキャラ設定などどこかに吹き飛んでしまうぐらい、意味不明なぶっ飛んだ演出が施され続け、何かよく分からないうちに終わってしまいましたね・・・。
それにしても、この映像の酷さは何か狙いなんでしょうか、私レベルの脳ではよく分かりません・・・。

スペランカー