劇場公開日 2004年5月29日

「女子の友情を描いたコメディー映画の傑作」下妻物語 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0女子の友情を描いたコメディー映画の傑作

2020年11月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

萌える

原作未読

2004年仙台の映画館で鑑賞
それ以来DVDなどで何度も観た
2001年から2010年の邦画ベスト10(あくまで個人の感想です)
中島哲也深田恭子土屋アンナの代表作
茨城県下妻発
この映画で下妻という地名があることを知った人も多いだろう
よく作り込んだよくできたコメディー
こういう映画を楽しめる人は幸せ

映像がとても綺麗
下妻の青空はこんなに美しいのか
音楽も良い

本編始まって早々バイクを運転していた桃子が軽トラと衝突して天高く飛ばされるが心配無様

ロリータファッションにバイクという組み合わせがミスマッチで良い
『温泉スッポン芸者』の芸者姿にバイク以来の組み合わせ

ロリータファッションにハマる桃子役がよく似合っている深田恭子これは当たり役
女優深田恭子が金属バットを振り回し啖呵を切る場面も良い
あの独特の声の土屋アンナにヤンキーのイチゴ役はピッタリとハマっていた
これも当たり役
眼鏡の中学時代やロリータファッションのモデル姿も貴重な姿でなかなか良い
イチゴのおバカな言動にツッコむ桃子
キレるいちごに何度も暴行を受ける桃子だがなぜか二人の絆は深まる面白さ

暴走族のレディース舗爾威帝劉(ポニーテール)の総長役の小池栄子の胸がとにかくでかい

眼帯の樹木希林
顔に地平線のような傷の本田博太郎
フランスパンのようなリーゼントの阿部サダヲ
歯が一部黒くなっている生瀬勝久
荒川良々
一人一人が笑わせよう楽しませようという情熱が伝わってきて好感が持てる

最近のテレビに物足りなさがを感じていたがその理由がわかった
宮迫がいないからだ
アメトークに宮迫がいないんじゃ観る気になれない

意外なところでブレイク前の真木よう子
あの役は彼女じゃなくてもいい気もするが

女子の友情といえば最近『ディアフレンズ』という作品を観た
北川景子本仮屋ユイカ共演
あれは暗すぎるしそれでいてチープだった
その点ではこの『下妻物語』は逆
女子の友情といえば『花とアリス』と双璧だがこっちはそれよりもコメディー要素が強い
映画は娯楽なんだから女子の友情を描くなら美しく華やかに明るくスカッする話じゃないといけない
それほど猥褻じゃないし特に死人が出るわけでもないし政治色が強いわけでもない
それなのに面白い
映画comもベスト1200に選んでくれているのが嬉しい
おすすめ

野川新栄