劇場公開日 2004年1月17日

「秋元康が天才であることを改めて認識するだけの作品」着信アリ ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0秋元康が天才であることを改めて認識するだけの作品

2019年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

これを「I want you! I need you! I love you!」とか言ってる人がつくったんだから、やっぱり発想の幅がすごいなと思う。携帯電話という文明の利器は、便利でありながら、どこか得体の知れない不安がある。そこをうまく利用した設定。
大体ホラー映画で霊が人に危害を加えるのは、怨みを抱いているか何かを訴えたいか。Jホラーの場合は後者が多い気がする(それを見事に裏切ったのが「リング」シリーズなのだけど)。でも訴えたいことがあるなら、普通は人を殺して回ることはない。ではこの場合は何が目的なのだろう?と思ってたら結局なんだったの?ぱっとしない。これじゃ「呪怨」のように頭の中でヘビロテはしませんよ、秋元さん。
結局この映画で一番怖かったのは、冒頭の合コンシーンでのさりげない描写。あれはゾクッとした。
吹石一恵に大学生は無理だろとか思って観てたけど、当時22歳、びっくりした。

ちかし