劇場公開日 2022年5月13日

「コン、コン。・・・コン、コン。 コン、コン。・・・コン、コン。(生きてるか?生きてるよ。大丈夫か?大丈夫よ。)」EUREKA ユリイカ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0コン、コン。・・・コン、コン。 コン、コン。・・・コン、コン。(生きてるか?生きてるよ。大丈夫か?大丈夫よ。)

2022年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あどけない宮崎あおいのアップから映画は始まる。22年前かあ。そりゃあまだ少女だものな。とにかく、ストーリーよりも出てくる役者を鑑賞する喜びが先にたった。肌も若々しい役所広司、すらりとした松重豊、ちょっとやんちゃそうな光石研、なんか印象が変わらない塩見三省とでんでん、おニャン子からどれだけ経ったのか国生さゆり、途中で気が付いた尾野真千子、、、。みんな若いなあ。と、そっちの楽しみを味わいながら。
話は、バスジャックに遭って、生き残った三人のその後狂わされた人生。ちょっと設定に無理あるも、無理があるからこその奇妙な人生なのだともとれる。ラスト、大観峰のショットは、どこか行き止まりの、最果てを感じた。この三人は(いや四人か)、この先どんな人生を歩むのだろうか。セピア色した世界に色がついて、それはせめてもの希望の証なのだろうか。

ただ、ちょっと長い。だけどこの長さがなければ伝わってこないものもある。

栗太郎