「開き直ったバカほど怖いものはない」ゆきゆきて、神軍 やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)
開き直ったバカほど怖いものはない
国家に対して反抗をするという名目の上、犯罪歴を堂々と何度も大声で公表して迷惑行為を繰り返す男の話。
開き直ったバカほど怖いものはないといったところで、収監もなにも屁のカッパの精神なので、社会的抑止力が働かない。
気狂いの正義感をふりかざすようで、本人は金銭トラブルで一般の不動産業者を殺していたり、一方でアナーキスト的な活動も天皇にパチンコ玉打ったりビラをばら撒いたりなどなので、矮小的というかなんともダサい。
責任をとれと他人に言い散らかすくせに、本人は発砲後逃亡したり心底軽蔑する人間像、これほどどうしようもない人間も珍しい。
世間が注目するから余計に調子に乗り、活動も目立とうと過激化する。
バカにつける薬はないとはこのことだ。
ただ、インタビューを続けるにあたり、戦時中に一般的に人肉を食っていた話など衝撃的な内容も明かされていき、ある意味戦争の凄惨さも描かれているので、観ないほうが良かったともいえないので微妙なところだった。
コメントする