処刑遊戯

劇場公開日:

解説

殺し屋鳴海昌平の活躍を描く遊戯シリーズ第三弾。脚本は丸山昇一、監督は「蘇える金狼」の村川透、撮影も同作の仙元誠三がそれぞれ担当。

1979年製作/100分/日本
配給:東映
劇場公開日:1979年11月17日

ストーリー

行きつけのバーで知り合ったピアニスト直子と一夜を共にした鳴海は、帰路、何者かに襲われ、監禁される。縛られた縄からぬけ、次々と襲いかかる敵を倒し最後の出口に辿りつくとライトが照らされた。それは秘密組織のボス藤田が鳴海の殺人技を試すテストだったのだ。そして、直子を返す条件として、知り過ぎた身内の殺し屋岡島を殺すように命じた。岡島を追ううち、暗い部分が見えてきた。直子は鳴海を呼び出す囮だった。そして鳴海は、モーテルで直子と密会する岡島を狙撃した。岡島を仕留めると、藤田から次の殺人依頼が来た。標的は某国大使館の要請で警視庁から護送される男だ。途中で待ちぶせしてチャンスを狙うが、狙撃は失敗する。鳴海は事件の背後にあるものを読み取り、藤田の穏れ家に乗り込み、一味全員を倒す。そして、藤田を繰つっていた大田原の事務所に乗り込み、秘書としてそこにいた直子と大田原を射殺するのだった。

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(C)東映

映画レビュー

3.0メルヴィル監督の「サムライ」を目指したならもっと映像もロケ地も音楽もお洒落感を高めないと駄目だろう

2022年1月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

これは厳しい
かなり前作からレベルダウンしてしまった
見所はりりィくらい
20代の彼女が出演している映画は本作のほかは1本しかない

コメディタッチを排除したハードボイルドを目指したのは解るのだが、映像がついていってない
前作までのスタイリッシュな映像は消えてしまった
シナリオはあまりにもプアー
ロケ地も適当すぎだ
いや敢えて日本の現実に即したのだろう
しかしモーテルで安酒は下世話に落ちすぎだ

メルヴィル監督の「サムライ」を目指したならもっと映像も音楽もロケ地もお洒落感を高めないと駄目だろう
大野雄二の音楽は今作では今ひとつどころかそれ以下だった

何もかも貧乏くさい
情けないたらありゃしない
ガッカリだ
村川透監督の名前がすたる作品だ

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あき240

2.5最も微妙な遊戯

2021年9月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

寝られる

遊戯シリーズ3作目。1979年の作品。

全ては行きつけのバーで出会ったピアニストの女と過ごした夜から始まった。
帰路、何者かに拉致。廃屋で目を覚まし、身体の不自由を手解き、敵と交戦。負傷しながらも脱出する…。
実はこれは、ある特務機関が鳴海を試すテスト。
鳴海に殺しの“命令”が次々下る…。

ターゲットは同業の殺し屋やスパイ容疑の大使館員。
殺しのテクニック、駆け引き。
お馴染みの身体を鍛えるトレーニング。
銃撃アクション・シーンは長回し多用で、臨場感ある凝った見せ方。
惚れられた男、惚れた女。その末路。
蠢く陰謀と掌握する黒幕。
きっちり“処刑”。
今回も一見定番スタイルだが…、大きな違いが。

前2作でスパイス程度にあったコミカル要素が一切ナシ。
特に鳴海が、前2作では序盤はちょっと頼りなさげでも最後はカッコ良く決めるのがお決まりだったが、今回は一貫して無口でハードな男に。
それに伴い、作品もシリーズ中最もシリアス。
これは松田優作の意向だとか。
まあ確かに、最もハードボイルドな作風。
が、このテイスト・チェンジは吉と出たのか、凶と出たのか。

これまではカッコ良さの中にコミカル要素をまぶし、ちょうどいい感じのエンタメ・ハードボイルドになっていた。
コミカル要素を削ぎ落とし残ったのは、とにかく延々と暗い。
メインヒロイン(りりィ)は魅力薄。
敵も印象薄。

印象に残ったのは、
時計屋の可愛い女の子、森下愛子。
終始顔色が悪い鳴海。
そんな彼が時計屋の女の子に、最後の最後に唯一言った渾身のギャグ。

「最も危険が危ないよ」

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近大

2.5松田優作の小さいピストル一発喰らうたびザコ敵が死んでいくんだが、も...

Nさん
2021年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

松田優作の小さいピストル一発喰らうたびザコ敵が死んでいくんだが、もっと反社としての覚悟を見せてほしいと思った。一発で絶命しちゃダメだお🥺

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N

2.0優作は全編顔色が悪い

2019年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

遊戯シリーズ第三弾。未見だったので配信で。

70年代後半から80年代前半にかけて和製ハードボイルドが流行った。今考えるとかなり謎ブーム。拳銃アクションは日本では荒唐無稽にすぎる。しかしそこを成立させていたのは松田優作という俳優の力。というか彼の存在だけで成立していたのではないかと。

評判はイマイチな三作目。やはりイマイチでした。展開が遅いしヒロインの魅力も薄。見所はラストのワンショットアクション辺りぐらいでしょうか。

監督・村川透 脚本・丸山昇一 主演松田優作 という東映セントラルなムードを楽しみたい人向けでしたね。

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散歩男
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